生々しい物語ですね……。タイトルに完全にミスリードされました！これはやられた。
この超絶複雑な因果関係と時系列の矛盾。相も変わらぬ早希の鋭い洞察力でスルスルと解決。お見事でした！
見せかけの連鎖から一つずつズレたような真相のほうの連鎖が明らかになり、唸りました。早希シリーズのなかでも今作が一番驚いたかもしれません。
どんでん返しのお手本のような作品だと感じました！

>ショックが大きすぎで頭の中がぼおっと麻痺しているようだったに違いなく、
「大きすぎで」→「大きすぎて」
>そう考えると、私は虚しさを感じすにはいられなかった。
「感じす」→「感じず」
>もちろんこのような感情が、他人の共感を得らえるなどとは考えていなかった。
「得らえる」→「得られる」
>元々その百万円は彼の父親から送れられたもので、
「送れられた」→「送られた」
かなと思いました。

早希さん、良い味出してますねー！さすが最年長（？）アイドル！！わたしのイチオシです！(^O^)

同じアイドルに関わる事件でも、かりんとう！とはまた一味違った色合いで、今回もとても楽しむことができました。

あと、この作品、鮎崎さまの社会観のようなものも感じたのですが、思い過ごしでしょうか？

闇夜ほど星が綺麗なもの、
トップアイドル、その命さえかけても守る凛としたプライド。。

また他の作品も拝読させていただきます！！

　これもまた凄いお話でした。途中までは普通に悲劇の連鎖だと思っていたのに、すべてが逆だったとは。よくこんなストーリーを思いつくものだと感嘆するしかありません。
　そして珠夢羅早希、彼女もまたアイドルを極めた一人の人間として、様々な経験を持っているに違いないのですが、やはりその推理力は特筆すべき才能です。彼女はダンス練習で脳が活性化しているのでしょうか。彼女に行く末に幸あらんことを祈りたいです。