かまちは死んだ

てのひらに 分けあった互いの春が

てのひらに入らぬ春が…


いつだっけ 君の目に出来た海が

青空を奪おうとしたのは


いつだっけ もひとつの空へ

飛び込み 二人で藻掻いたのは


いつだっけ春雷が来るなんて

嘘を言う君と手を繋いだのは


取り返しの "とり"はまだしも"かえし"が

どうにもつかめなくて朝


かつて塩 かつて魚だった君の

たましいが辛いよ おみそしる


若武者に素晴らしき未来があった

らしい時代 なぜ かまち死す


初恋のお前から倒幕の

誘いありて

ただ爪を眺めたり


白旗を挙げる(とまらず)

夏VS私のけんか(審判は永遠に不在)


0.01と0.02の違いも分からず

明るい家族計画前 君が立つ

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