第2話 アン
ナニかこれだって言う理由はないんだ。
ないんだけど、終わりたい。
ソレってダメなことかな。
…・…・…
「死にたい…わけじゃない。終わりたいだけ。終わりたいだけ。」
独りぼっちの教室で唱えて、ハッとする。
ホントに誰もいなかった?
心臓がバクバクして、周りを見回して、また、独り唱える。
「死にたいわけじゃない。終わりたいだけ。終わりたいだけ。」
どうして…。
どうして終わりの選択肢がないの?
もう…もう終わりたい。
もう我慢ならなくて、苦しくて、どうしても海が恋しくなって、平日午後の昼下がり、教室を後にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます