無礼ボーイの始末の仕方

saito sekai

無礼には、死を。

あるグループでの話だ。その中のNと言う男は、仲間宅の夕飯時間に現れ、チャッカリ晩御飯を頂くことが頻繁だった。


「あいつには、困ったものだな」「昨日も来たんだ、もうあいつとは付き合わない様にしようか」その話を冷静に聞いていた仲間の一人、Sが口を開く。


「大丈夫だよ。Nの無礼は俺が止めてやる」


そして、その日の夜S宅にNが現れた。


「いやぁ、悪いね…なんかお腹空いちゃった…」Sは「来ると思った、さあ、召し上がれ」食卓には出来立てのハンバーグ、サラダにスープ、パン。それをなんとも気前よく彼はNに勧めた。

「良いのか~悪いなぁ…それはそうと、お前はご飯だけじゃないか」「…そうだよ、おかずはこれからさ」


部屋はエアコンが効いていないにも関わらず、ひんやりしており、窓が開いてないのに、風鈴が鳴り続けていた。  完

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