第5話 小波斗也②
俺はいつもより早く学校に行くために家を出たが今日は早く出たし寄り道をした。
ここから20分くらいだ。
途中にコンビニに寄って父さんの好きだったビールといきたいんだけど、未成年で買えないため父さんの好きだったジュースと菓子と花を買い、結局自転車を25分かかって着いたのが父さんのお墓だ。
さっきの通り月命日で来たのだ。
俺は父さんのお墓に着くと
まず墓石を軽く水で流し、花を供えて
ジュースと菓子を供えて手を合わせた。
(父さん。俺は正直ほとんど覚えてないけど、俺と母さんの事をいつまでも見守ってほしい。)
父さんに手を合わせ俺はそのまま学校に行った。
今日も俺はいつもと変わらない風景。
いつもと変わらない道。
いつもと変わらないぼっち登校。
俺は学校に着き何かの違和感に気づいた。
何故だかいつもと違う。
考えれば考えるほど分からなくなってくる。
そして俺は気づいた。
いつもは俺なんかみる人なんかいないのに
今日は俺を見てはコソコソ話してる人が多い。
そんな事を考えてると健が走ってきては
「斗也!今すぐ教室まで走れ!」
そう警告してきたのだ。
とりあえず俺は教室まで走り教室に着くと
やはりここでも俺を見てはコソコソ話す人がいる。
俺は思い当たる事が1つあった。
それは俺が吉原さんと話していた事だ。
まさか俺はそんな事でこんな事態になるとは思っていなかった。
そこは俺の考え方が甘かった。
なぜ、そんな簡単なことに気づかなかったのか
そう自責していると吉原さんが来て
「小波君、本当にごめんね。私のせいでこんな事に。」
「あぁ。大丈夫だよ。すぐ収まると思うし。」
「そう言ってもらえて良かったよ。ありがとう。」
「あぁ。」
吉原さん目線
今日も私は友達の
凛と緋夏は友達思いで優しく正義感の強い凛とちょっと弱気だけど、人一倍優しい緋夏は
いつも以上にみんなに見られてコソコソ話す人が増えていた事に気づいた。
もちろん私も気づいていた。
「紀良〜?いつも以上に見られてるけど大丈夫?」
凛は真っ先に心配をしてくれた。
それに続いて緋夏もしてくれた。
「大丈夫?」
「私は大丈夫だよ!」
そう返事をしたが、正直怖かった。
でも私は多分だけど原因を知ってる。
恐らく昨日の小波君とのことだ。
もう学校中に広まったのか。
予想以上の反響だ。とりあえず私は小波君にも迷惑をかけてるのは確定だ。
なんて謝れば良いんだろう。
そんな事を悩んでいると、小波君が走ってやってきた。そして私は体が自然と小波君のところに行き、
「小波君、本当にごめんね。私のせいでこんな事に…。」
私は許してもらえないと思っていた。なのに小波君は
「あぁ。大丈夫だよ。すぐ収まると思うし。」
小波くんは迷惑をかけた私をすんなり許してくれた。
「ありがとう!」
私はそのまま凛と緋夏のもとに行った。
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本当に今回は危なかったです。
1話につき字数が少なくて申し訳ないです。
次回は吉原さんを中心とした始まりを書きたいと思います。
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