見てはいけないもの。

『アカネ隊員‼︎今すぐ戻ってください。危険です危険すぎます。これ以上は踏み込んじゃいけません!』


今井茜、ピンチです。


ただ今、脳内が少しでも安定するように、私はなんらかの組織の隊員で、今危険なミッションを受けている。

しかし予想より敵が強敵、または危険な状態にあると仮定・・し、イヤホンで本部と繋がっているように考えてます。

じゃなきゃ私叫んじゃいます。


我ながら良い方法……ってそんな場合じゃないんですよ。


(あ、あれが、せ、セナさんのカレシ……⁉︎)(カレシの発音はカレシ↗︎)


黒い髪に黒い瞳に……そして何よりかっけぇ。

ライトさんみたいな意地悪さを感じない‼︎


一瞬見て分かった。

セナさんにお似合いに殿方はライトさんじゃない、あの方だと。(ライトさん、

殺さないでくださいね)


ちら


「およっ?」


今こっち見たか?

いや気のせい気のせい。


「それでは」

「うん。お疲れ様」


そういうと、セナさんのカレシがスッと消えた。

ききき、消えただと⁉︎

瞬間移動ってやつか⁉︎


(ふふふ。セナさん、大丈夫ですよ、他のパーティーメンバーにはバレないように私が頑張りますからね)


それが、いけなかったのかもしれない。

とりあえず、今の私には関係のないことである。

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