第3話

あの後、監禁系ヤンデレ美少女からの「あ—ん♪」によって、腹いっぱいまで女が作ったと思われる手料理を食べることになった。


一応俺は監禁されてるわけだから女からすれば逃げる可能性もあるってので拘束具解けないのはわかるけど・・・せめて手錠くらいは解いてくれてもいいじゃないか。


途中、傍から見たら監禁プレイに見えるんだろうなって考えたら羞恥心が凄かったぞ・・・。

こちとら未だに精神年齢おっさんのままなんだから優しくしてよ。



ていうかそろそろ拘束されたままなのも辛いしいい加減自由になりたいんだが?


俺の今の状況、両手足首が所謂拘束具で結ばれてるけど加えると両手と両足はそれぞれあのジャラジャラ音の鳴る金属の線で部屋の壁に繋がれている。要するに映画とかで見る壁に張り付けるやつの椅子版。

一応椅子自体はお尻が痛くなるような金属とか木でできたやつじゃなくてクッション性のやつだからまだましだけどさ・・・あー風呂入りたい。



——女が再び現れたのは、夕食が終わって1時間後だった。



「・・・」



風呂上りなのか髪がわずかに湿っており服装も外行のものから部屋着に代わっていた。女は部屋に入ってから一言も発せずにこちらへと向かってくる。



「・・・どうかしたのか」


「・・・」



雰囲気が少し怖かったので声をかけたものの、女は無言のまま。

結局そのまま手の届く位置まで近ずくと、女は自身の体を震わせた様子で俺に声をかけた。



「もう・・・いいよね・・・?」


「な、なにが?・・・・・・ッ!!」



戸惑う俺に一瞥もくれず、女は俺の着ていた服をぎこちなく脱がせ始めた。



「ちょっ! え、待て待て! 何してんの?!」


「はぁはぁ・・・」


「って聞いてないし! 本気か?! 犯罪だぞ?!」


「・・・ッ!!」



犯罪というワードに女がビクッとひるんだのがわかった。



「だ、大丈夫だ・・・いまならまだ間に合う!」


「・・・」


「俺も警察に訴えたりしないから・・・な?」


「——」


女は思う所があったのか何かを考え込み始める。

暫くして、俺に目を合わせすると女はこう口にした。



「——なか君が他の女にとられるくらいなら・・・いっそ私が!!」


「・・・あ、これ選択肢ミスったわ」



その瞬間、女は俺を上回る力で抵抗など関係ないとばかりに押し倒しそのままのしかかると服を脱がせていった。


「い、痛いから!落ち着けって!どうせ逃げれないから!」


「はぁ・・・はぁ・・・」


約一分ほどで、俺は生まれたままの姿になってしまった。

・・・はい。詰みです。


「はぁ・・・はぁ・・・も、もう無理ッ!!」


俺は床に押し倒された。




そこからは女という獣による蹂躙劇だった。

貞操観念が違うってことを知ってはいたものの、無意識に女に性欲などないというバイアスがかかっていたのだろう。俺は男だし負けることは無いと高を括っていた。



10分後。

俺の上には未だに覆いかぶさるように俺を蹂躙する獣がいた。



「好き・・・好き・・・なか君・・・すきっ・・・」


「ん・・・んんっ・・・」


「赤ちゃん・・・赤ちゃん作ろうね・・・」



――今何て?!


そう突っ込む余裕もないまま、俺の意識は遠のいていった。




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