Day9『肯定』

 俺は一度の願いを使い、ある神に会いに来たが、「どうして俺なんだ。彼女に会いに行け」と言われた。

「百年以上再会できなかったことが答えだ」と、優しい神の、賽子握る手を取って首肯する。

(次は貴方の願いが叶いますように)と祈りを込めて何度も頷くと、瞠目する神に「ありがとう」と笑ってみせた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る