Day8『こもれび』
あれから何年、賽子を振っただろう。その間に四人が会えたことは一度もない。
明日に七夕を控えた私は、こもれびが降り注ぐ縁側に座す老人をずっと見てきた。
しかし、男の生は直に終わる。
小さな箱に運命を預けた四人の涙は、いつになったら届くのだろうか。
今年は願おう。
男の最期に木洩れ日差せと――
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