Day2『透明』

 僕が透明なばっかりに、君の弱さを隠すことも流すことも出来なくてごめんね。

 手を握られるだけで、体を守ることも出来なくてごめんね。

 だから願うよ。

 一秒でも早く君の涙が乾くことを。

 意味のない雨雲が陰って流れていくことを。

 君の心が晴れて、傘なんか必要なくなる日がくることを。

 誰よりも願うよ。

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