三流召喚士の娘
飛翔鳳凰
第1話 三流召喚士の娘、王都消滅
この世界はドラゴンやガーゴイルなど、様々なモンスターが存在する。
その中でも人間は様々な娯楽を発展させて、魔術大会も発展してきた。
そして、召喚士による大会が今、まさに始まろうとしていたのである。
「りんご3つください。」
一人の少女が買い物のため、王都へとやってきた。
「はいよ。おや、お嬢ちゃん召喚士なのかい?」
大屋が問うと少女は頷いた後で何も言わずに去っていった。
「あぁ!! ちょっと!!? ああ、王都の召喚大会に出ればよかったのに、勿体ない………とは言っても、優勝は一流の召喚士の息子だろうけどね………」
そう呟くと天空に3匹の飛龍が舞う。
いずれも、最強クラスの飛龍である。
「あの3匹を召喚されたら誰も敵わないさ………」
そう言って大屋は仕事に戻った。
召喚士の娘が野菜や果物を購入して帰ってくる。
「おじいちゃん!! 一杯野菜と果物買ってきたよ。」
元気に娘が戦利品を差し出してくる。
祖父も負けじと戦利品を自慢する。
「はっはっは、こっちはあの最強クラスの飛龍を一匹捕まえたぞ!! 肉はまずいが金にはなる。 防具でも作ってやろうかな?」
娘はその飛龍に見覚えがあった。
「これって!!?」
そう、一流召喚士が召喚した3匹のうちの一匹である。
娘は嫌な予感がした。
「やはり、貴様だったか………三流召喚士………」
振り返れば一流召喚士のマギムがすぐそこまで来ていた。
「マギムか………なんのようじゃ?」
祖父の表情が変わる。
「惚けるな。その龍は俺の龍だ。泥棒でもしようとしたか………貴様の命もこれまでだ!!」
マギムが三流召喚士の祖父にムキになっている。
娘は二人の間になにかあるのがなんとなくわかった。
「フン、三流相手にムキになる一流とはお笑いだな………それとも、このワシに殺されたいと言うことか?」
マギムが笑う。
「三流が一流に勝てるわけ無いだろう!!」
双竜が老人に襲いかかる。
しかし、祖父は見たことも聞いたこともない怪物を召喚する。
その怪物は鎖で体中を拘束していた。
「ふっはっはっはっは!! どんなにこの時を待ち望んでいたか!! 今この時、そいつの封印が完成したのだ!!」
鎖で封印された巨大な怪物は身動き取れず、双竜相手に無防備を晒した。
「ぐうッ!!?」
怪物のダメージは召喚士に返ってくる。
「ふん、封印されたからと言って、儂の相棒は無敵じゃ!!」
そう言うと怪物が目から光線を放った。
その破壊力は異常である。
「ぐわあああああ!!! な、なぜだ!! なぜ俺の右腕がぁ~~~~!!!」
怪物が攻撃すると一匹の飛龍の右翼がもがれてしまう。
「ぐッ!!? この老体では耐えられん!! せめて、娘だけでも………」
そう言うと三流召喚士は怪物を娘に捧げて遠くの地へと避難を命じた。
最後に見たのは老人が人の姿をした英雄を召喚している姿だった。
それ以来、娘と祖父が再開することは叶わなかった。
あれから月日は流れる。
王都では召喚士による大会が開催されていた。
「さぁ、お待ちかね!! 待望の決勝戦がはじまるよ!! 決勝戦は我らが誇る一流召喚士・マギムの息子!! ジース!! そして、今回初出場!! 鎖を身に付ける変わった召喚士、ホルス!! ジースは破壊竜の使い手!! 対するホルスは英雄使い!! 果たして、英雄は破壊竜を超えることができるのか!!?」
誰もがジースの勝利を確信していた。
ジースは破壊竜を3匹召喚する。
破壊竜はマギムが研究を重ねに重ねて作り上げた生物、それに敵うものなど存在するはずがない。
ホルスの手足は鎖で繋がれていた。
その鎖が輝き、亀裂が走ると二本の鎖が光となって消える。
ホルスが召喚したのは三流召喚士が召喚した怪物、その名は『エクゾディア』。
『エクゾディア』とは、エジプト神話で『世界の支配者』を意味する。
しかし、人が召喚できるような生命体ではない。
「その怪物は召喚獣なんかではない!! その娘は召喚をしていない!!」
そう、その娘は召喚をしていない。
自らの身体に刻まれたルーンを解いただけ、詰まり、封印を解いたということになる。
封印が解かれたエクゾディアは積年の恨みに燃えている。
「そうね………確かに私の祖父は召喚士としては三流だったかもしれない。私は封印士………でも、それが何? 祖父は人間から迫害を受けた。そして、隠遁し、平和を求めていた。しかし、貴様はそれ以上を願った!! 祖父を殺す必要なんてなかった!! だから、渡しがお前を殺す!! そして、お前の息子も!! やれ!! エクゾディア!!」
エクゾディアは世界の支配者、破壊竜たちはこの世界の生命体、召喚士に忠誠など誓ったりはしない。
エクゾディアを見ただけで破壊竜はエクゾディアに従った。
しかし、エクゾディアを攻撃してくる3匹の龍が存在した。
祖父を葬った3匹の飛龍である。
その3匹の飛龍はエクゾディアに逆らうことができる。
「なぜ、お前の飛龍がエクゾディアに逆らうのか………それは、この『世界』の『生物』ではないからだ!!」
そう、その飛龍は『闇の世界』に生息する。
これも『召喚士』が召喚できる『代物』ではない。
「だからなんだというのだ!! 死ぬのは貴様だ!!」
少女は歯を食いしばって睨み付ける。
そして、一喝する。
「はぁッ!!!」
飛龍の攻撃がエクゾディアの衝撃波だけで跳ね返される。
「先に不正行為をしたのは祖父ではない………貴様だ!!」
その後、激しい戦いが起こることもなく、一方的にエクゾディアは王都を蹂躙、この事件は世界中に広まることとなる。
「さぁ、始まりましたサモナーバトル!! 栄光を勝ち取るのは誰だ~~~!!」
実況が熱く語る中で一人の少女が会場に現れた。
彼女は旅人なのか軽装備に小さな鞄、身軽だが十分な装備を身に着けていた。
「おじいちゃん、あたし、絶対優勝するからね!!」
そう言って少女が一人の英雄を召喚する。
対するは、鎖を手足に身に着ける変わった少女である。
「………」
鎖の少女は天使を召喚した。
勝敗は鎖の少女に勝利の女神が微笑む。
「あちゃ~、あたしの負けだ~~~!! 君、強いね!! よかったら一緒に冒険に出ようよ!! あたしの名前は新条 まどかッ!! よろしくね!!」
鎖の少女はまどかに惹かれてしまう。
「私の名前はホルス………私なんかでいいの?」
その疑問にまどかが答える。
「勿論だよ!! おじいちゃんが強い人と一緒に旅をしなさいって言ってたからねッ!!」
ホルスはそれを聞いて少し微笑む。
そして、ホルスは祖父を失ってから初めて笑顔をまどかに見せた。
「よろしくね!! まどか!!」
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どうも、レモンです。
この作品に登場するエクゾディアはこの世界の生物を全て従わせているという能力ですが、まだまだ謎に包まれています。
遊戯◯のエクゾディアとは異なるものを示します。
そして、この作品ですが、私の作品をパクりたい方が今でも背後を狙ってくるので、そういうことなら私が自分の作品を全部パクってここにぶっこんでやろうと思いました。
三国志(レモン版)の張郃が書きたくて書きたくて仕方がない!!
しかし、張郃の出番はなかなかありません!!
そのストレスをこの作品にぶつけて行こうと思いました。
というか、パクリとか盗作、上に立って分け前を搾り取るゴミどもが自害してくれればみんな幸せなんですけどね………事実にして極論!!
しかし、日本は無能が蔓延るクソの国なので、無能が上に立ち、いつしか選挙の連中も税金目当てのゴミしかいなくなりました。
警察が英雄になることもありません。
無能は犬になる定め、まともな国はあの国だけですね。
みなさんも日本とかいうゴミに囚われて内で世界に目を向けましょう!!
あ、自分、金のためにやってるわけじゃないんで………(*^^*)
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