おまけ:もう一つの向かうべき道 アナザーハッピーエンド
🌾前話の雰囲気ぶち壊しなので注意!!
時間を空けて読むのを強く推奨!
「最近暑いなぁ」
「そうだね〜」
「海沿いを進んで正解だったなぁ」
「んだね〜。水浴びしながら歩けるしね〜」
「って言うかさぁ……」
「うん?」
「ハナ! なんでお前が居るんだよ!!」
「だから言ったでしょ。蛇神様と交わるって言っても蛇神様が夫になる訳じゃないの。私の中に更に蛇神様の力を宿した状態になるだけ。その次の巫女を産むには人間との間に子供を作らないと……」
「
「子供が産まれたら戻ってくれば別に良かったみたい。まあ、深雪の家に誰も居ないのはまずいけど、今はお父様も居るし」
「うわぁ……映画版ル○ン三世のラストみたいな演出キメた俺メチャクチャ恥ずかしいじゃん。っていうか蛇神様は何て言って送り出してきたんだ?」
「かの者は強い力を宿しておる。奴との間にできた子なら、さぞかし立派な蛇巫女になるであろう、って」
「マスター、その際は一度
「何で既に俺が父親前提になってんだよ!!」
「え、嫌なの……?」
「あ、いや、とか、そういう事じゃなくてだな……」
「そっか、そうだよね。私なんて、幼児体型だし、傷モノだし……」
「いやいやいや、俺は別にそういうの気にしない……って言うか、交わるって、具体的に、どういう感じだったんだ……?」
「血を貰っただけ。なんせ神様だからね。そういう俗な事する必要は無いんだって」
「傷モノじゃねぇじゃん!」
「そうだね〜。だからこれは夫探しの旅でもあるの。誰かさんが貰ってくれないなら、の話だけど♪」
「……これぞ、まさに『藪をつついて蛇を出す』、か」
「そして今のマスターの状態が『蛇に睨まれた蛙』、と言えますね」
「あはは、ミューリ上手い♪」
「あーあ、こうなっちまったらもう仕方ねぇ。"前向き"に行くしかねぇな」
右に黒い矛盾を、左に白い蛇を連れて、旅はこれからも続いていくのだった。
🐍😩♣️
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