あとがき

 こちらの作品は2021年4月~11月にかけて書いた作品です。

 一度やってみたかった海外ロマンス風味の作品でした。

 何しろ今作が人生で三作目の恋愛小説になりますので、まずは「プロットどおりに書けるか」が課題でした。これはクリアできました。しかし文字数……!

 21万字は私の過去最高でございます。未だにこの記録は破られておりません笑。

 ちなみにオリジナルは22万字あります。転載に際し、ちょびっと削りました。


 私は一発書きができなくて、冒頭を書き直す、ということを毎回やるのですが、この話は冒頭の三万字書いて全部消して書き直したため、当初は「更地令嬢」というとんでもない呼び方をしていました。


 なんだかんだ言いながら半年かけて書き上げ、2021年12月になろうさんで連載。特に反響はありませんでした笑

 もちろんランキングにも入っておりません。

 そしてその年の暮れ、魔法のiらんどさんで「冬の小説合宿! 20日間小説を更新した方全員にプレゼントキャンペーン」というものがあったんですよ。

 手元に長編がある。アマギフほしい!

 そんな理由で、2021年12月~2022年2月にかけてこの話を転載しました。アマギフいただきました。ありがとうございます。


 時は過ぎ、2022年夏。魔法のiらんどさんでiらんど大賞の募集が始まりました。

 手元に長編がある。締め切りは9月末、予選の結果は10月、最終候補の発表は12月。アルファポリスさんの恋愛小説大賞は年が明けた2月。

「どうせ最終まで残るわけないし、らんど大賞に参加できるな!」

 ということで参加を試みたのですが、なんとらんど大賞はタグつけるだけじゃないんですよ、500字あらすじが必要だったんですよ。

 この作品を読まれた方はおわかりだと思いますが、「この手を離さない」はかなり複雑。500字でまとめろと?


 このあらすじが面倒くさくて長らく放置。

 締め切りの二日ほど前に「ハッ、応募してなかった!」ということを思い出してあらすじを書き(3回くらい書き直した)、iらんど大賞に応募ポチ! 完了!

 ちなみにこの時、私は「恋愛文芸部門」で応募していましたが、フォロワーさんから「舞台が現実世界じゃないから恋愛ファンタジー部門だと思う」という指摘を受け、締め切り前日に大慌てで部門変更。

 いや恋愛ファンタジー部門って、参加しているレーベルも応募している作品もめっちゃキラキラですやん? 一応は参加レーベルが欲しがっている作品について目を通しましたよ。目を通した結果、「この手を離さない」はラノベより文芸寄りの作品だしな、と思って恋愛文芸部門にしていたんですよね。


 ひと月後、予選結果発表。通過していました。わーいやったね!

 でも予選は通ると思っていました。らんど大賞の予選通過率は高いし、実はネトコン10の一次も通過していましたので。

 でも最終選考には残らないと思っていました。ネトコンも二次で落ちたし。流行り要素ゼロだし。しおりもスタンプも少ないし。

 12月、最終候補作品に残っていました。

 えっ……予定が狂った……というのが本音。だって私はアルファポリスさんの恋愛小説大賞に参加する気満々でしたから。


 そこから胃がキリキリする日々の始まり。

 何度も最終選考の画面を眺めました。

 最終選考に残っている作品、私よりしおりたくさんついている作品いっぱいある。よそで受賞したり、プロとして活躍してる作家さんも多いな……。みんなキラキラタイトルだな……タイトルからしておもしろそうだもんな……私の作品、タイトル短すぎてなんの話なのかまったくわからん……。


 落ち着かない気持ちで過ごしていたある日、ぽろんと私のスマホにメールが届きます。

 送信元、魔法のiらんど。タイトル、【魔法のiらんど大賞】受賞…(隠れていて見えなかった)


 え、受賞?

 受賞って、あの受賞?


 まじか!?


 リアルに悲鳴を上げてしまい、家族が駆けつけたくらいです。

 そんなことがあって、「この手を離さない」は「魔法のiらんど大賞2022」小説大賞恋愛ファンタジー部門特別賞に選ばれたのでした。


https://maho.jp/special/entry/mahoaward2022/result/


 ちなみに、iらんどさんはコンテストの結果をメールで教えてくれます。最初はフランクな口調だったのが、だんだん丁寧になっていき、受賞連絡の時には完全にビジネスメールになっていて「おお……」と思ったのを覚えています。

 そして賞金の一万円は、実際にもらう前に秒で溶けました。Amazonで。


 長い長いお話にもかかわらず最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました!

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