王妃との出会い

第1話 眠っているかのような女王の遺体の蘇生

古代人ガーネット王妃の遺体を見つけた。その遺体は腐敗しミイラ化することが無くまるで眠ったまま生きている人間そのものような姿であった。超古代の時代を生きてきたにしては綺麗過ぎる。若々しく綺麗なまま寿命を迎えたのだろう。そう思った俺はガーネット王妃の胸を開胸して心臓を両手で持った。死んだ人間にしては心臓があまりにも綺麗すぎるからだ。そして俺の予想通り、心臓が顕になったガーネット王妃の心臓は綺麗な状態で俺の両手の中で鼓動を始めたのだ。


「やっぱりか……」


そう呟いた時だった。クレオパトラ風の女性、もといガーネット王妃の亡骸の瞼が動き出したのだ!


そしてガーネット王妃は目を閉じたままこう言った。「あなたは誰?私の身体に何をしたの?」と……。

俺が手にしている心臓を見て「それは私の中にあるモノ……あなたは何者なの!?」とガーネット王妃は驚きながら目を開いて俺の方を見て自分が生き返ったのだと理解すると、今度は嬉しそうな表情になって


「まさか私は蘇ったというのかしら?でも何故?」と不思議そうな顔をしていた。


そこで俺は「貴女は先程まで死んでいましたが、私が蘇生させたのです」


「えっ?では貴方はあの言い伝えにある死せる英雄様!?」彼女はそういうと俺は彼女の心臓を胸の中に戻して閉胸した。

俺は彼女に事情を話した。すると彼女は納得してくれたようで


「それならば、この国を救って下さいませんか?」


と言ってきた。


俺は「どういう事だ?」と尋ねると、


「実は今、この国はある宇宙からの来訪者によって滅亡の危機に晒されています。どうかお力を貸して頂けないでしょうか?」


と言うので俺は「分かった、ただし条件がある!」と返答をした。


「条件とは一体なんですか?」と尋ねられたので


俺は「まず1つ目に、この国を救う代わりにお前にはこれから現代人として生きて貰うぞ?」


と言った。

それに対してガーネット王妃は


「はい、承知致しました」


と答えたので俺は次に


「2つ目は、俺の妻としてごく普通の女性でいてくれ!」


と頼んだ。すると彼女は


「はい、分かりました。その条件で構いません」


と答えてくれた。

こうして俺はガーネット王妃と結婚した。それからというものの、現代人として地球人としての名前をまだ決めてなかった…どうしようかと考えていると彼女が「私の名前はレイナです。よろしくお願いしますね旦那様♪」と笑顔で答えたので俺は


「こちらこそよろしく頼むぜレイナ」


と言いながらキスを交わした。

こうして俺は現代人となったレイナと共に、

宇宙人からこの地球を守る為に戦う決意を固めた。

だが、レイナの衣装をスカート状のリクルートスーツにするかパンツルックにするかで悩む事になるのだが、それはまた別の話である……。


〜Fin〜 【あとがき】

ここまで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m 今回はちょっとした思いつきで書いてみた短編小説なのですがいかがだったでしょうか?楽しんでいただければ幸いです。

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