200話記念 人物紹介、強さ順 

 200話、ここまで読んでくださってありがとうございます。

 今回は200話までの登場人物にランキング付けし、1~10位の人物を深掘りしていきます。


 強さ順を選ぶ条件

・仮に何もない20メートル四方の試合会場で1対1の決闘を総当たりで行った場合の少数が多くなる順。

・武器は作中使っていたもの及び作中使用していなくとも所有している物。

・死者に関しては死亡時、生存者は200話(1575年)時点。


 

 10位 本多忠勝


 徳川四天王の一角にして徳川家最強。今までの戦で傷一つ負ったことがない。しかし頭脳の方はイマイチで策の組み立ては石川数正や酒井忠次、榊原康政など他の四天王に任せている。家康に絶対の忠誠を誓っており、三方ヶ原の合戦では大助と共に殿として武田本陣への突撃を敢行した。

 使用する武器は蜻蛉切と呼ばれる槍。槍の先端に止まった蜻蛉が真っ二つに切れたことからこの名がついたとされる。彼の槍術とこの槍の組み合わせで本多忠勝は前田利家をも超える作中最強格の槍使いとなっているのだ。

 

 性格・忠誠心があつい

 親友・榊原康政

 最近の悩み・槍を教えろいう子供たちにうまく教えられないこと。


 9位 宇佐美定満

 上杉が擁する忍者集団『軒猿』首領、甲賀の上忍の称号を持っている。得意な武器は毒の吹き矢やクナイ。

 扱いの難しい毒という武器を巧みに操る。大助曰く、攻撃を当てるということに関しては宇佐美定満よりうまい人はいない。とはいえ、少量で即効性かつ致死性のある毒というのはほぼ存在しないため、当てることは出来ても必ず勝ちにつながるわけではないのが難しい所である。もしも現代で開発された劇薬や猛毒なんかを扱えば作中2位の強さまで上ることが出来ただろう。


 性格・無慈悲

 好きな言葉・油断大敵

 最近の悩み・立ち上がる時や茶碗を持ち上げるときに「よっこいしょ」と言ってしまうこと。


「もう年も年よ。そろそろ引退じゃぜ」


 8位 高坂昌信


 武田四天王の一角にして武田家一の剣士。三方ヶ原の戦いでは武田軍右翼を任されるほど武田信玄からの信頼が厚い。第四次川中島の戦いでは妻女山攻撃の別動隊として活躍している。

 個人の戦闘としては三方ヶ原の戦いで徳川軍の将を二人、一撃で討つ活躍を見せた。その後大助と戦い、兜に弾丸を受け一撃で気絶しているが、これに関しては相手が悪かったとしか言いようがない。その後、川中島で馬場信春と共に大助と再戦する。馬場信春との連携で大助と渡り合うが、敗北する。

 ちなみに本来は山県昌景が四天王で最強だったのだが、大助のせいで片腕を失い実力を大きく落としたため高坂昌信が四天王最強としてこの順位である。


 性格・誠実

 流派・陰流

 好きな食べ物・ほうれん草


「たとえ上杉が攻めてきても海津城から先へは一兵たりとも行かせはせぬ。それが信玄さまとのお約束ですから」

 

 7位 柴田勝家


 織田家一の怪力の持ち主。『織田軍の切り札』。織田家内の序列は5位。

 大助が伊賀から帰ってくるまで織田家最強だった男。かつて織田信行に従い信長と対立した際、利家を圧倒する実力を見せた。体格は2メートル近い。ちなみに作中で身長体重共に1位。やろうと思えば片手で人の頭を握りつぶせるほどの握力。武器無しで戦った場合、作中最強。


 性格・責任感が強い

 得意な武器・極太の金砕棒

 苦手な武器・刀(力任せの戦い方のため、折れる)


「織田家最強は大助殿に取られたが、信長様の敵は全てこの私が粉砕してみせようぞ」


 6位 百地丹波 

 

 伊賀の南の里の里長。坂井大助最大のライバル。その実力は何度も大助や藤林保正と渡り合ってきていることから折り紙付きだ。忍術は当然ながら一流。得意な術は炎系統。大助に火遁や煙の技術を叩き込んだのは丹波である。

 他に特徴といえば他の忍者よりも武士に近い戦い方をするところだろう。これは大助と長い間稽古したことが原因だ。正面から戦いに臨むことにも躊躇いがない。忍者としては減点だが悪い事ばかりでない。正体がバレた時などに切り抜けられる力がある。


 性格・仲間想い、責任感が強い

 得意な技・火遁、火車剣

 ライバル・藤林保正、坂井大助


「おい! 俺はこの前千代松にに勝っただろ! この順位には納得いかねえ……千代松、また俺と勝負しろぉ」

「丹波、ちーくんが二度も同じ手を食うわけないでしょ。今度は何年かけて策を考えるつもり?」


 5位 今川義元


 桶狭間の戦いで織田信長に討たれた『東海道一の弓取り』。彼のその異名は決して誇張されたものではない。その武威は剣聖に鍛えられた剣技はもちろん、長く今川氏に伝えられた弓術はまさに東海道一。

 すでに死人の彼だがその実力は死後10年以上たった今でも作中5位につく。桶狭間でリボルバーを握った大助と互角以上の戦いを繰り広げた。仮にも現代兵器を扱う当時の大助を相手に優位に戦いを進めることが出来る人物なんてほとんどいない。その武威に加え、駿河遠江三河三国を治めた政治力、経済力、軍事力も鑑みれば斎藤氏や六角氏を討伐し京へ上ることも十分可能だっただろう。


 性格・武士道を重んじる、プライドが高い

 尊敬する人物・太原雪斎、塚原卜伝

 ライバル・北条氏康、武田信玄


「敗将に与えられるにしては過大評価が過ぎる。だが、悪い気はしないな」


 4位 服部保朝


 伊賀の北の里の里長。大忍術体育祭を大助が優勝する前年まで3連覇していた天才忍者。その実力は南の里長である百地丹波や北の上忍である藤林保正、服部さくらを軽く上回る、まさに伊賀最強。伊賀最強の実力は作中でも4位につく。

 得意技は縄を使った拘束術。彼と戦っている最中、気づけば手足のどこかを取られているなんてこともザラ。丹波よりもさらに人の思考の裏をかく戦い方が得意。


 性格・(金さえもらえれば)任務に忠実

 好きな食べ物・漬物のおにぎり

 得意な武器・縄、鎖鎌


「金を貰えばその分働く。当然だろう? このふぇあな取引こそが伊賀忍者なのさ」

 

 3位 坂井大助


 本作主人公。『織田家最強』などと言われて最近調子に乗っている。織田家内の序列は7位。

 数百年後の技術を使用した銃を扱う。はっきり言ってズルい。そこらの雑兵が何人襲い掛かろうとも倒せる相手ではない。距離を離れて戦えば銃で一方的に撃たれ、距離を詰めて戦えば剣聖仕込みの剣技で首が飛ぶ。伊賀忍者の技術も使用可能、気配を消し気づけばあなたのすぐ後ろに……いるかもしれない。敵として相対したら謝ってすぐに逃げるのが吉。決して殺戮大好きのクレイジーメンではないのでもしかしたら見逃してくれるかもしれない。


 性格・家族想い(前世での苦い記憶の影響大)

 得意な事・射撃

 尊敬する人・坂井大膳、梅の方、橋本一巴、前田利家、(剣術の部分に限り)剣聖

 好きなもの、こと・リボルバー、スナイパーなどなど銃全般。


「え、俺が3位? 1位は……納得だ。あの人には絶対勝てねえよ」


 2位 上杉謙信


 越後一国の領主、関東管領、『越後の龍』、名前がよく変わるこの時代にしても変わりすぎな戦国最強の女、上杉謙信。

 2位といっても3位の坂井大助とほぼ実力差はない。実際に戦えばどちらが勝つかわからないほどに。だが以前に利家と大助の二人がかりで完敗したことを鑑みてまだ大助よりも上だという判断。


 剣術の他に弓も作中トップクラスの実力を持つ。当然ながら兵法も一流。1位の彼が剣技だけに突出しているのに対し、上杉謙信は何をやらせても上手くやるタイプ。

 

 性格・正義感が強い、義理堅い

 得意な事・剣術、戦

 苦手な事・恋愛


「私が結婚できないのは世間には男として通ってるからだぞ。言っておくが私と結婚したいという輩はたくさんいるんだからな!」


 1位 塚原卜伝


 1位はもちろんこの男。日頃の行いのせいで町のガキにすら舐められる最強の『剣聖』。2位上杉謙信と3位坂井大助の間にほぼ実力差がないのに対し、1位と2位にはかなり広い差があると言える。とはいっても2位3位は勝ち目はギリある。4位以下には勝ち目は一切ない。それだけ格が違う存在。


 ほぼ内容の知れていない示現流を極める『越後の龍』上杉謙信と戦ってもすべての技に対応し、斬り捨てることが出来る。

 未来の銃を再現し使いこなし、塚原卜伝と同じ鹿島新當流を剣聖の一歩手前まで磨き上げた『織田家最強』坂井大助と戦ってもすべての弾丸を避け、防ぎ、両断し首を刎ねることが出来る。


 性格・剣のこと以外には関心が薄い

 得意な事・剣技

 苦手な食べ物・椎茸ほかキノコ類、あとピーマン、トマト、小松菜、あとは……


「ほっほ、過去にも今にも未来にも儂を超える猛者などおらぬわ。どうじゃ、儂、すごいじゃろ?」



 改めまして200話、ここまで読んでいただきありがとうございます!

 今回のランキングはあくまでも万全な状態での一対一という限定的な状況の話なので、戦場などで戦った場合は誰が勝つかはわかりません。ですので現状の実力の目安としてお考え下さい。


 《追記》

 伊賀の里の北と南逆にしました。

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