家では何もしない妻が、外ではシャキシャキとはっきり人にものを言う女に変わる!

神石水亞宮類

第1話 家では何もしない妻が、外ではシャキシャキとはっきり人にものを言う女に変わる!




僕の妻は、家の中だと全く何もしない妻だ!

料理もしない、洗濯もしない、掃除もしない、ゴミ出しでさえしない!

ただ一日中、テレビを見ながらソファでお菓子を食べている妻。

横になるといつの間にかソファで寝ている。



・・・だから僕が仕事から帰って来ると? 

“当然のように、晩ごはんはできていない!”

僕は仕事帰り家の近くにあるスーパーに寄って買い物をしてから家に帰る。

妻はその頃、冷蔵庫に何か食べれるモノはないかと探してソーセージやら

たくわんやら小腹を満たせそうなものを冷蔵庫の中から漁っているのだ!

僕は家に帰って最初に行くのは、キッチンで買ってきた食材を冷蔵庫に入れる。

そこから今日の晩ご飯の食材を袋から出しておいて、寝室に行き服を着替える。

着替えたらまたキッチンに戻り、料理を始めるのだ。

いや? 先に風呂掃除をしてからお風呂を沸かす準備ができて料理を作りはじ

める時もあるのだけど、、、? 

妻はまだソファでお菓子を食べながらテレビを見ている。




この間に、“僕が仕事から帰って来てもお帰りも言われない。”

チラッと僕の方を見て終わり!

だからと言って、“夫婦仲が悪いという訳でもない!”

妻とは料理を食べながら、その日あった仕事の事を僕は話すからだ。

妻も黙って聞いてくれている。

料理もたまに、一言なのだけど、、、。

“おいしい”とポロっと言ってくれる。

僕は妻の喜ぶ顔が見たくて料理を作っているのだとこの時知るのだ!



『今日は家で一日中、何をしてたの?』

『今日からお昼にはじめる韓流ドラマ見てたわ!』

『面白かった?』

『今回のドラマは、まあまあね。』

『そっか。』

『あなたは? 仕事どうだったの?』

『それがさ、今日から新人が入ってきて! “僕が教育係”になったんだよね。』

『あら? でも、あなたなら大丈夫よ! 面倒見いいし。』

『でもさ、なかなか仕事覚えるの難しいって言ってたよ。』

『そりゃ~最初は皆そうよ。』

『僕もそう思う。』

『“時間をかけてゆっくり覚えていけばいいわ。”』

『そうだね。』

『あなたが教育係なら絶対に大丈夫!』

『うん、ありがとう。』

『“お世辞で言ってる訳じゃないのよ、本当の事を言ってるだけ!”』

『うん、分かってるよ! その言葉が僕は嬉しんだ。』

『えぇ!?』

『君は気づいていないんだと思うけど? 君はちゃんと僕の背中を押して

くれている事を僕は知っているよ。』

『あら? おだてても何も出ないんだからね。』

『まあ~君は主婦らしい事は苦手だしね。』

『ごめんね、何もしてあげられなくて!』

『いいよ、僕もちゃんと分かってて君と結婚したんだからさ。』

『“私はあなたと結婚できた事が何よりも幸せよ。”』

『僕もだよ。』




・・・妻と結婚して、10年経つが未だにラブラブだと僕は思う!

まあ子宝には恵まれなかったけど? その分、二人で居る時間を大事に

していけてると僕も妻も思っているからだ!

“幸せのカタチは、二人の間でしか分からない!”

他の夫婦には、その人達の幸せがあるからだと僕は思っている!

僕も妻も、傍から見れば? “奥さんは家に居るのに家事を全くしない!”

とでも言われかねないが、僕はそんな妻が大好きだ!

僕と妻は上手くいっている!

幸せの“カタチ”は皆違っていい! “僕と妻のようにね。”

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