第183話 Hello
リサイクルショップで
古い黒電話を見つけた
500円なのね
懐かしくて買った
汚れやサビを拭き取り
レースの敷物の上に載せた
なんとなく受話器をもつと
番号を回す
ふふ、なんてゆっくりダイヤル回るの
何もかもが速すぎるから
私には丁度いい
もしもし、、
あのね、あの時ね
隠してた事があったの
私が貴方と一緒にいたら
貴方は幸せになれないって
きっと、産まれた時から
愛だけに包まれたような
そんな人がいいって
思ったの
あの頃、言えなかったから
今いうね
貴方が好きでした
今も
そう言いったら
やっと、やっと
私の中のわたがまりや後悔が
すうこうし
薄くなった気がしたの
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます