第165話 帰り道をなくして
君が去ると聞いたよ
僕はどうしたもんかと思うんだ
今、駆けつけて、どうしたんだいと
聞いたところで君は何も答えやしない
僕の事を少しも信頼してないからね
わかってるさ、そんなこと
僕はね、なんだろう
悪意がね、苦手なんだね
だから逃げたんだよ
僕が言うことも君にとっては誹謗、中傷の
たぐいなんだと思うから
もう、何を言っても仕方ない
帰り道じゃないんだな
邪の道なんだな
僕にとって
最期くらいは挨拶しようか
いや、そんなの、、
それよりも、もう忘れてるさ僕のこと
そんな言葉がくらくらと頭を巡り
決めかねてしまう
縁とは不思議なもの
蜘蛛の糸のようにたやすく
キレるね
君にとっての居場所が無くなるんじゃないかと
僕は取り越し苦労をするよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます