第161話 パステル色の絵

地下鉄の改札口近く

ギャラリーがある


今回はなんだろと


ウクライナの子供達の絵


一瞬ひるんだ

みるのがこわかった


戦争の絵だもの

そうだよね


ふと気がついたの

絵に使ってある色

明るい黄色、淡い水色

パステルなんだ


どこにも黒とか赤とか無かったから

少しほっとしたんだ


歩きながら観ていると

色無しの絵があった


瓦礫の背景に女の子がひとり立っている

その子は真っ直ぐに私を見ている


言いしれない女の子の悲しみが

私に押し寄せる


思わず題名を見た


「わたしのこどもじだいをかえして」




☆これは、名古屋の地下鉄のところにある

市民ギャラリーでのことです。

ブームが去ったように忘れていく私。

そんな私に突き刺さるような題名でした。


戦争も長くなり、彼女のように子供時代を奪われた子は沢山いるんですよね。

本当なら学校に通って、勉強したり、

友達と遊んだりして。

無邪気で天真爛漫で無防備でいられたはずなんですよね。

子供時代は人生の中で短くて、だからこそ

甘い綿菓子みたいな思い出が沢山あると

いいのになぁ。


この先、どうなってしまうのだろうと

考えてしまいました。

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