第126話 孤独

ヨハン、君と僕はおんなじ


ヨハン、君の悲しみが振動する


ヨハン、本当がわかったからって

戻れやしない後悔が居場所を奪うんだね


ヨハン、子供だったんだよ、君も僕も

抗う事なんて無理だったんだ


生きるためにやっただけ


ヨハン、僕と君の一線は

命綱のあるなしだね


僕には命綱が細くて頼りないけど

沢山ついてた

だからね、綱から落ちなかっただけ


ヨハン、落ちてく時に手を払いのけ

君は目だけで笑った


あの絵本の主人公は、僕らを狂わせる

僕らの闇を知ってるからね


ヨハン、真闇でも灯はあるんだ



だよ



ヨハン、どこに行ったの

おじいさんになるまで生きてよ

ねぇ、ヨハン




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