第43話 朝日のあたる家
ほら、あんた、今夜もお茶ひく気かい?
年増なんだかさ、選んでじゃないよ!
あぁ、うるさい。やり手ばばあが。
いいじゃないか。
あたしは、もう借金なんて返したんだ。
これからは、自分で男を選んでやるんだ。
ふふ、いい男を見つけた。
あの手に花の鉢なんかぶら下げてる男。
ねぇ、お兄さん、遊んでいかないかい?
若い子がいいって?
わかっちゃないねぇ。
あたしみたいな歳の女は脂がのってて
いいんだよ。
本当だからさ、試してごらんよ。
騙されたと思ってさ。
さあ、さあ、いこうよぅ。
あたしの部屋にさ。
この客、誰かに似てる、、。
鉢はほおづきだったのかい。
ああああ。
あたしの初めての、、。
売られる前に、好きだった人。
やだねぇ。
こんな汚れちまったのに、、。
ひとつ、ほおづきをおくれでないかい?
ほら、こうしてさ、中身を出してね。
口に入れて、音を出すのさ。
抱いとくれよぅ。
あの人を思い出しそうなんだ。
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