不良に転生した俺だが、必ず青春ラブコメを実現してみせる!!
柊周
第一章
プロローグ
やぁ、みんな!!俺の名前は
今日から高校生になる男だ!!
四月六日、桜も風に乗り、舞い散る光景はとても春という季節を感じる今日この頃。
何故、俺がこんなに張り切ってるかって?
それは……高校生と言えば"青春"!!
俺はアニメやラノベが好きな所謂オタクでその中でもラブコメだ。
男女同士の甘いラブストーリーや男1人に対して美女が複数人もいるハーレム系だったり、とにかく俺はラブコメが好きだ!!
小学、中学で俺はバカで勉強も出来なくて、しかも陰キャで顔も地味で彼女は出来たこと無い。
だがラブコメを見たのをきっかけに『ラブコメのような学園生活を送りたい!!』と思い、勉強を頑張り、身だしなみも整え、何故か家事までマスターした。
それも全ては近所の私立高に通うため、めっちゃ頑張った。
何せ中三の初期にラブコメのアニメと出会ってからとにかくあのような学園生活を送るためには頭のいい高校に行くしかなかった。
そのため、一年間で偏差値は六十以上まで伸ばした。
これには教師は勿論、両親までもが驚いて、腰を抜かしてた。
そして家から近いところで、しかも俺の住む県で最も頭のいい高校に進学した。
そして周りを見ると、どの子もめっちゃ可愛い!!
この中に彼女になる子がいると思うと────
楽しみ過ぎて走りたくなる。
その瞬間俺は今までに無いくらいのスピードで走り出した。
「うぉぉぉぉぉ!!ラブコメ最高ぉぉぉぉおお!!」
そして横断歩道の真ん中まで走り切っていると
プーーーーーーー!!という強烈なら音がした。
「は?」
左を振り向くと目の前にはトラックがいた。
だけど、なんかめっちゃスローモーションだ。
それになんか頭に机に向かって勉業している自分が映像を見ているかのに見える。
あ、これもしかして走馬灯?てか走馬灯って本当に見れるんだ。え?見れるってことは……
俺、死ぬの?
高校入学式だってのに?
ラブコメのような学園生活は?
彼女とのラブラブなデートは?
え、マジで死ぬの?このままトラックに引かれて死ぬの?
なんか異世界転生系のラノベもトラックに引かれたりして転生してたなぁ。
てか、死んだ後ってどうなるの?本当に転生ってあるのか?
あ、やべもう数センチくらい先までトラック来てるわ。
てか死ぬ直前って結構冷静になれるんだ。
あ、あれ?なんか眠くなってきた……
最後にはドカンという音と悲鳴だけが聞こえて、俺の意識は暗闇で途切れた。
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