第76話:リーゼのアトリエ
それともう1人お願い。
あからさまに天使の輪っかが輝いて、背中には羽が生えてる。
グランツさんは無言のまま目も合わせようとしない。
名前:ジブリール
性別:女
年齢:14
種族:天恵の大天使
職業:メイド長
ランク:G
レベル:1
HP:100
MP:100
ちから:100
すばやさ:100
かしこさ:100
きようさ:100
状態
祝福(天界)
スキル
神聖魔法:10
料理:10
掃除:10
洗濯:10
レアスキル
二刀連撃:10
神剣装備
神刀装備
神槍装備
その他
リズのしもべ。
ステータスもスキルもすごいね。
リズと同じで限界値なんだよ。
「・・・」
さっきから無言のグランツさん。
もう、何も見なかった事にして、
2人をエリュシオンのメンバーに追加してくれた。
さて、予想外に5人も人数が増えました。
当初の予定では2~3人のはずでした。
なので、いきなりの増築です。
メイドが全員暮らせるだけのスペースを確保します。
元々、2人なら問題なくて、3人でもどうにかなるだけの広さだったんだよ!
でも、さすがに5人は無理なのさ・・・
1人で悩んでも仕方ない、親方に相談だ!
「もうさ、いっそのこと、ここにもう一軒建てようぜ?」
お庭が狭くなるけど、仕方が無いよね。
恐ろしい物を見た気がします。
なんと、みんなでがんばると家は3日で建つのです。
本当に大丈夫?住んでて壊れない?
「さすがに王族を始め高貴な方の住む家だ。そんなへまはしねえよ!」
親方はそう言うけどさあ・・・
「問題ありません、私やリリス、それにエリザベート様も結界を張っています」
なら安心だね。なんとなく世界一安全な家になった気がする。
まあ、何事も起こらないのが一番なんだけどね。
そう言うわけで完成です。
「リーゼのアトリエ」
看板も出来ました。かわいくて気に入ったんだよ!
店舗兼工房と、その隣の居住区。
裏庭の畑を挟んで反対側にメイド小屋。
そして、全ての中心にあるのが祝福の泉。
今は泥も無くなり澄んだきれいな水が出るようになりました。
これからの薬作成が楽しみです。
すでに星5個なんだけど、星6個とかもあるのかな?
薬草の畑も泉の水をあげたら育ちすぎて怖いくらいです。
薬草はまだ収穫してないけど、
この育ち方なら品質も期待できるのでは?
店舗部分も整備されていて、いつでもお客さんを迎えられます。
でも、売ってるのは私の作ったお薬だけなんだよ。
リリスに協力してもらって、作るときの薬草の粉の配分だけで、
星1つから5つまで作り分けが出来るようになったんだよ。
店頭には星が1~3の薬を並べています。
それ以上のは、注文があったときだけ販売することにしました。
今、アンナと薬草を使ったお茶とクッキーを研究中なので、
いずれはそれも販売するつもり。
それでは、「リーゼのアトリエ」開店なんだよ!
今日は初日だから私もお店に居るんだけど、
普段はメイドさんたちで回して貰う予定。
毎日私がお店に居たらお薬作れないしね。
開店した瞬間にはグレイスさんが店内に居たんだよ。
ギルドのお仕事は?
「もちろんサボりました!記念すべき日に仕事なんてやっていられません!」
あ、これはグランツさんに怒られて連れて行かれるヤツだ。
「すみません、このお薬と店長さんをください」
私は売り物じゃないんだよ!
初めてのお客でもある、グレイスさんにお薬を渡すと、
その後ろには、にこやかに拳を振り上げるグランツさんが。
どごむ
「買い物が終わったならギルドに戻るぞ?」
あの・・・グレイスさん息してないんだよ・・・
すぐさま手に持っていた薬を振りかける。
どうにかグレイスさんが息を吹き返したんだよ・・・
「すまん、今使った薬の代金はギルドに請求してくれ」
今のは星5個だよ。グレイスさんが死ぬかと思ったから。
一番強力な薬を使いました。えへん。
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