第23話 終焉
「ついにこの時が来た!」
朝早くから目をキラキラさせた愛美が活気だっていた。
「いよいよか、今日は騒がしくなりそうだね」
「そうなんです。なので千聖先輩今日は常に警戒してて下さい、どこから来るか分かりませんからね」
「···そう多くは貰わないと思うが、」
「ちなみに聞くが、去年はどのくらい貰ったんだい?」
「同じクラスだった栞とあとは絵馬の妹の真夏くらいだな」
「意外と貰ってないんですね。」
「今回はどうなるか分かりませんからね。今年は千聖先輩の注目が多くの生徒に止まりましたから、チョコを上げてあわよくば彼氏にしようなんて汚らわしい考えを持っているかもしれませんからね!」
「わかった、用心しておくよ」
登校する準備を済まして、学校に行く
生徒昇降口からロッカーを開ける時千聖は違和感を感じた
「?」
ロッカーの鍵を開けると勝手に勢い良く開いて中に入っていた箱や手紙が大量に滝のように流れた。
「!!!???」
「ま、まさか先手取られてた!」
数多くの生徒が滝のように流れるところをみて、千聖は真顔でじっとしていた
雪崩が収まると、
「うわ、ちょっとこれは引く」
「まさかこれ程とはな、愛美の言う通り今日は警戒していた方が良さそうだ」
そういった千聖はポケットからマイバックをだして、箱と手紙に分けて入れた。それを持って教室に行くと、
千聖の机の上にも大量の箱と手紙が置かれていた。
「きて驚いたぜ、こんだけあんだもんってもしかして、その持ってるのも同じなのか?城ヶ崎」
「あぁ、同じものだ」
「まぁじかぁ~」
「とりあえず、今はここに置いておく、職員室に行ってくるから、それと江間」
「?どうした」
「放課後できる限りの男子を集めてもらえるか?手伝って欲しいことがあるんだ、もちろん報酬は出すから」
「...OK、いいぜ他のクラスのやつとかに声かけとくわ」
「あぁ頼む」
白衣を着て、教室を後にし職員室に向かう、そして、自分の場所に座ると
「今日はやたらと騒がしいなぁ、千聖」
「えぇ、朝から気が重いですよ」
「モテる男は辛いな」
「えぇ、全くです」
学年担任の先生と話して、授業の時間となった今日の千聖はフルで入っており、休み時間の度に箱菓子を渡す女子生徒達が群がった。そんな時間が過ぎ昼休み白衣を脱いだ千聖が教室でみんなと過ごしていると、
「いつ見ても多いわね、これどうするつもりなの?千聖は食べられないでしょう?」
「手は打っているから問題ない。捨てはしないよ、勿体ないからな」
「なら、いいけれど...先程から気になっているのだけどそこに屯っているのは何なのかしら?」
「あー、簡単に言うとヘタレ達」
教室の扉前で屯っている女子生徒複数人。
「クラスで千聖に渡してって言ってきた人達が群がってる」
「ということはあの女子たちのお願いを断ったわけか、まぁそう言ってる私も頼まれた身だが...」
「はぁ、つーかこのクラス以外は親睦深い人に頼まないと見て貰えないとか思ってんじゃねぇの?」
「たしかに、接点があまりにも無さすぎるもんね」
「ちっ、俺らは道具じゃねえっつの」
「まったくもってその通りー」
「···迷惑かけてすまない」
「なんで、千聖が謝んだよ、悪いのはあのヘタレ共だろうが」
「···もの置い凄いわね」
「···気を使わせたようで申し訳ない焔」
「!別にいい!あとほんと1ミリも気なんて使ってないから勘違いすんな」
「···わかった···」
「あのREDQUEENと言われたヤンキーが照れた表情してやがる。」
会話をしていると女子生徒複数人が教室に入ってきてモジモジとした感じて
「城ヶ崎くん、これ良かったらうけとってください!!」
差し出される箱に戸惑う千聖は受け取ろうとすると、間にフランが割り込んで来た。
「フラン?」
「これ以上、ちさを困らせないで」
「ホントだよ、見てわかんねぇかな。1人に対してやる量じょねぇよ、それでなくても千聖は食えねぇによ!!ちったぁ、場の空気を読みやがれ!...」
焔の言葉に場が凍る。怖気付いた女子生徒複数人は何も言わずに教室を出ていった。
「こうしてみると、千聖と関わった人達は軒並み変わったね。もちろん江間もだよ」
「わかってるよ」
「ところで、人数はどのくらい集まりそうなの?」
「俺と稔海合わせて6人ってところだな」
「···もう少し必要じゃないかな。多分このチョコをどうにかしたいんだろうから」
「だな、もうちょい声駆け回るわ」
そうして、午後も似たような感じでずっと渡され続け、放課後。
「よォーし、集められるメンツは集めたらからさっさと始めようぜ。」
「あぁ、やってもらうことは仕分けだ。手紙と箱に分けるんだが箱の中に入っている可能性もあるから抜き出してくれ」
「OK」
「じゃ、チャチャッとやるか」
机を囲んで10人集まった男子たちは作業を始めた。
「しっかし、改めて見るとすごい量だな」
「ほとんどの女子分あるんじゃないかな」
「手紙もすごい量だし」
「おいおい、これよく見たら昼休み体育館裏来てくださいとかあるぞ!!」
「時すでに遅くね...」
「...やはりか、」
「つーか、昼休みって無理があるだろ、これ」
「千聖は教室にいるし、全部の時間クラスで授業していたから、手紙を読む時間もなかったし休み時間は囲まれていたもんね」
「付け入る暇ないじゃん、千聖今日辛かったんじゃねぇの!」
「まぁ、他の日と比べたら疲労は残っているが、」
「モテるのも大変だなこりゃ」
「どうせこれ渡した人達は城ヶ崎が食えないことを知らないから、連鎖してこうなったんだろ。」
「知ってれば、数少なくできたかもね。それと目立ちすぎなのも目を射止めてしまった原因じゃないかな。」
「あぁ、体育祭で俺らを優勝に導くし、文化祭で休止中とはいえ、大人気のアイドルと一緒にライブするし、その前には学園を救ったりもした。...こう考えると、目立ちすぎじゃね千聖?」
「···仕方がない行いをしてしまったか」
「まぁ、そう落ち込むなって、みんなの恐怖を取り除いて、笑顔にして歓喜に満ち溢れるようにしたのは、じょう...いや千聖なんだぜ、だからそう気に病むなって」
「...悪いな」
そうやって談話しながら箱の開封と手紙を確認していると、
「あれ、みんなどうしたん?」
廊下から身を乗り出す江間のお友達
「あ、いや、いいや言わんくて、見たらわかった。」
「なんか手伝うか?」
「だったら、手紙の待ち合わせ場所にいってもらればそれで貰うにしろ貰わないにしろ。まってるんだったら言ってやらないとじゃん?」
「だな、じゃ、この手紙やるから書いてあるところにいって千聖は来れませんって行ってきて」
「りょ!!」
「OK!」
大量の手紙の中から、いくつか渡して江間のお友達は学校周辺を回った。そして、1時間の時が過ぎ外は暗くなる頃。
「ふうーーやっと、終わったかぁ」
「あり過ぎたね」
「外はもうこんな暗くなってるし、てか、お返しどうするんだ!?城ヶ崎」
「···手紙に、名前を書いているものと書いていないものに分けたから、書いてあるものには返そうとは思っているが、問題は書いていない方だ。」
「もう、あれじゃね、渡してねぇ人にも一律であげてやればこんだけあんだもん罰はあたらなんやろ···てか、来月春休みで学校ないじゃん···」
「あ、、、」
「まぁ、その時が来るまでには考えるさ、とりあえず報酬だ。」
千聖は手伝ってくれたみんなの前に五千円を置いた
「金?だけか?」
「まさか、それは飲み物を買うものとして使ってくれ、あとはこいつをみんなで分けろ」
「予想はしていたけど、」
「流石の俺らもこれはきつい」
「まぁ、俺からのプレゼントというわけで受け取ってくれ、」
「まぁ、そういうことなら受け取っとくぜ、勿体ないしな」
「手伝わせて悪かったな、本来なら俺一人でやるべきなのだが、」
「今更か!?城ヶ崎1人でやってたら日またぐだろ!!それに過ぎたことだ、気にすんな、むしろ気にするべきは委員長達なんじゃねぇの?」
「!!!」
「そうだよ、早く帰った方がいいよみんなが心配しちゃうからね」
「オッドアイ能力者っつても人には変わらねぇし、血の繋がりがなくても家族は家族だろ、早くその面見せてやれよ、
とりま、こいつら貰ってくぜ。じゃあな」
「また、明日ね千聖」
「気をつけて帰れよぉ」
次々と教室を後にするお手伝い組、最終的には千聖1人残って帰り支度をする。帰路に立って、待っている(家族)元に帰る。
玄関を開けて、リビングに入るとみんなが出迎えていた。
「おかえり!ちさ」
「おかえりなさい」
「随分とかかったようだねぇ」
「まぁ、あの量だもの、これでも早いほうじゃないかしら、」
「それよりも、俺はあんだけあったのを持っていないことに疑問を持っているんだが?」
「手伝ってくれた男子たちにあげた捨てるのはもったいないからな」
「じゃ、貰った本人は実質ゼロ個って事?」
「まぁ、そうなるな。」
「なら、そんな可哀想な人には家族である私たちから渡さないとね」
「?...?...?」
終始困惑する千聖に渡した3つの箱
「開けてみて...」
栞にそう言われ、箱の包みをゆっくりと丁寧に開け、中身を開くと
「...これは、、、」
「マフラーとか手袋。まぁ防寒着だね」
「前に言ったと思うけど、千聖はいつも朝寒そうなのよ、見ているこっちがね」
「みんなで選んで買ったから、来て欲しい」
「では、一昨日のモールでの買い物はこれなのか」
「そう、コートも買ったからサイズ合ってるかわかんないけど」
「大丈夫なはずですよ、前に私服を買った時のワンサイズ上なので、むしろダボダボのはず」
「今着て見てくださいよ千聖さん」
「美紀や愛美が心配そうな表情をしているから、着てみるか」
そうして、買ったコートを羽織ると、
「!いいんじゃないかい」
「ですね、サイズも元の丈が長いから大きくても気になりませんね」
「心配も消えたようだな...」
ひと段落つくと、
「どうやら、サプライズは終わったようじゃの」
「チサ、お腹すいたぁ!!」
「!?そうだな、すぐ準備するよ」
そうして、夕飯の準備に取り掛かっていると、焔が、
「ダメだ、もう我慢出来ん...」
「どうしたの?」
我慢の限界を迎えた焔はガラティーンに向かって勢いよく抱きついた。
「ちょ、!!お主!!これはどういうつもりじゃ!!」
「前々から、抱きついて見たかったんだよ、見た目の割に喋り方がババァくせぇのがちょっと残念だったけど、見た目が小さければよし!!」
「お主、ちゃっかりワシの悪口言ったか!?」
「年齢的に子供の類に入るなら小学生の真白がいるよ!!」
「え、、、真白って中学生くらいだと思ってた。」
「ぎゃ、逆になんでですか?」
「なんでってそりゃ、フランとそうそう変わらねぇから」
この焔の言葉がフランの心臓に突き刺した。
「まぁ、フランは全体的に発育悪いもの真白と一緒なんて言ったら...真白が可哀想よ...」
「ちょっとは私も気遣って!!」
「事実よフラン、受け入れなさい」
図星をつかれ、悔しがるフラン
「いつまで、ワシはこうされなきゃ行かんのじゃ?」
「俺の気が済むまでだ」
「お主絶対離さぬ気じゃな」
「お、気づいたか、その通りだ」
にっこにこの焔と嫌がるガラティーン、
それが夕食の時も続き、1晩過ぎるまで抱きつかれた状態が続いた。そうして、何事もなく、日時が、過ぎたある日のこと、眠華が珍しくフランよりも早く起きてきて、
「?、誰もいない?いつもなら千聖がいるはずなのに、いつもよりも早いから?そんなわけないや、」
眠華は、家中を探し回る。しかし、千聖の姿はどこにも見当たらない。
「昨日は誰とも寝ていないはず、???。今日は休日出かける用事はこんな朝からないはず、分からない」
眠華が1人で頭を抱えていると、2階からフランが降りてきた。
「?こんな朝からなんて、めずらしい」
「おはよう、千聖、見てない?」
「ちさ?ううん見てない。」
「...」
「...」
ぐぎいぃぃ、とゆっくりとドアの開く音と同時に、
「ほぉー、起きておったか、、、少々大変なことになってしまったわい」
ガラティーンの大量の汗をかいたまま、気を失って倒れた。同時刻、まだ、人がいない静かな街中にて、
「...この身体は...一体...どこに向かっているんだ!?」
こちらも大量の汗をし立たせながら、おぼつかない足取りでゆっくりと壁に手を置きながら、進んでいく千聖。
場所を戻して、千聖宅。
「こんな朝っぱらから大変なことになったわね、」
「うん、ラテも凄い熱出してる、」
「契約してるから、ちさの身体に起きていることが、ラテにも同調してる」
「て、ことは今千聖も!」
「でも、!どうしてですか昨日まで何ともなかったのに」
「千聖のことだから、見栄を張って隠していたんだろうな、自分の身体のことだ。気を使わせたくないのだろう」
「それでも、抱えているものがあったら、言って欲しかったです」
「今、悩んでいても仕方がないわ、千聖を探しましょう。」
「でも、どうやって、行先が分からないのに...」
皆が悩んでいると、インターホンが鳴った。
舞夜が警戒して、玄関を開けると、武装した人がいて、銃を構えていた。それをすかさず銃の頭身を真っ二つに切った。しかし、
「あぁーあ、なんでお前もデュークと同じで銃を真っ二つにすんだよ、吹き飛ばしだけでいいだろ!タダじゃないんだぞこれ!!」
「!!!ゴルディさん!!!」
「私もいるぜ!!BG」
「おぉ!久しぶりだな、BLACKGIRL」
ゴルディの後ろからも1人軍服を来た女性が顔を出した
「どおして!」
「詮索はあとだ、家族連れて直ぐに車に乗ってくれ、デュークの所に案内してやる」
そうして、大慌でゴルディの車に全員乗ると、
「まぁ、聞きたいことがあるだろうがその前に、俺はゴルディ・ルミアークだ、ゴルディでいいし、呼びにくかったらDDでいいぜ」
軍人がのる車に乗り、流れるがままに自己紹介が始まった。
「私は、ジェーン・ジェシス。JJでいいぜぇ」
「...はぁ、」
「ゴルディさんとジェーンさんは、OIS一等部隊の人たちです。」
「つまり私たちにとっては仲間ということかしら?」
「あぁ、そうだ、しっかし、デュークの兄貴もこんなべっぴんさん揃いの家で養ってるとか、羨ましい限りだぜ。」
「まぁ、シャイボーイのことだから、手は一切出て無さそうだけどな、そこんとこどうなん?」
「今関係あることなのかしら?」
「おぉ、怖い怖い。そうだな、じゃ本題に入ろう。」
「千聖くんの位置はわかってるんですよね?」
「いいや、悪いが俺らも開幕見当も掴ん、BGの無線機は追えてはいるんだが、デュークのだけ拾えていない状況だ。」
「それは、結構前からですか?」
「いいや、新調したはずのものが反応しないなんて、おかしいだろ?」
「不備はなかったはずでわ?」
「まあ、その位置を特定するためにお前らをのせているわけなんだが、えっとぉ、名前なんつったっけ、えっとぉあ!!あったあった、白鳥真白。君の能力がシャイボーイを見つける鍵になる。」
「わ、私ですか」
「おう、探知系の能力だったら探せるはずなんだ、頼むぜ」
「···」
真白は集中して、能力を発動させる。数多くの反応を探知したなか、本命を見つけるが、
「ここ...どこ!!」
今までにないくらいの声量で焦る真白
「まぁじか、だったらこれを持ってもう1回やりな!」
探知機が渡され、もう一度やると機会に反映された。それは車のナビにも反映され、
「...まずいことになったな、デュークがいるのはガレムの中心、トップのお偉いさんたちが集まる政治塔の前だ。」
「なんでそんなところに?」
「訳は知らんが、大変なことになるってことは確かだな、急げゴリラ。取り返しがつかなくなる前にな」
「ゴリラっていうな、脳筋サル」
「···········」
その後車内では2人に寄る言い争いが起きた。
一方???の方では、国の武装組織が黒い物体に対して、発砲していた。
そして、その決着は直ぐに終わりを迎える。50人近くの部隊の全ての銃が弾づまりを起こして発砲できなくなった瞬間に、地面から黒い針が突き刺さる。
黒い物体はにちゃーと笑うと、人のカタチに形成した。その姿は千聖そっくりだった。
ゴルディの車が近くまで来て停車し中から急いで下車する。
「何?この禍々しい感じは...」
「!!!もしかして!アラモスなの!!」
「···そうだ、愚かな咎人よ。この男の身体は今俺が乗っ取っている。」
「どうして!チサの中には入れないはずなのに!?」
「忘れたか···」
「僕の存在を!」
声が変わり、劣勢品の男が出てきた。
(15話参照)
「兄さんの身体を乗っ取ったのは、今まで死んできた、英雄の血を継ぐものたちによる復讐に負けた結果さ」
「復讐だと?」
「まぁ、実際には、怨念とか欲の塊が兄さんの身体の中に取り付いていたんだけどね。」
「死んだはずのお前が生きているのはデュークの血で作られていたからか」
「そして、その中にいるのは、データにあったアラモスという神なわけだ。そりゃなんでもありなはずだわ」
「愚策だったな、ソディアス、外に出てみたいなどと望まなければ、この男の身体は平常だったろうに、」
「···私のせい?」
「そうだ、お前が出てからというものこの男はずっとひとりで我らに抗っていた。時に自分の全てを持ってなぁ」
「···この説明が正しいのなら納得が行くわい、主は能力を全てあやつらと戦うために使っておったからこそ、数回使うだけで限界を迎えるのは頷ける話じゃ」
「呆れるくらい無茶するわね」
「これ、どうにかならないんですか?」
「···無理に決まっているでしょ、できるの?兄さんを殺すことが?もうここまで来たら息の根を止めるしか方法ないよ!ま、その感じだと出来そうにないけどねぇ!···大人しくそこで絶望に苦しみながら見てなよ、人類の終焉の最中をね」
発言と共に、身体が黒い球体に取り囲まれる、殻を破るようにヒビが入っていき割れると、中から両翼を広げ姿が変わったアラモスが誕生した。
「こうなったら、躊躇してやれんの···焔よ今だけソナタと仮契約を結ぶ、手を取れ」
「あ?とったらあいつ殺せってか、俺はそんなの嫌だぞ?」
「殺しはそんよ、お主たちの望みを断ち切ることは考えておらん、ワシがやるのは時間稼ぎだけじゃ、それに、あれに互角以上に相手できるかわからんからのう」
「そういうことなら、ホイ」
焔の手とガラティーンの手が繋がれた時眩い先行とともに焔の手に槍が持たされた。
「さぁーて、おい舞夜!怖気付いてねぇよなぁ、」
「驚きと、怒りの方が強いですよ。」
「なら行けるな。」
「2人が相手しているあいだに、ソディーよお主ならできるであろう。主を助けることが迷っている暇はないじゃ、やってくれ...」
「···うん、わかった」
「んじゃまぁ、時間稼ぎと行きますか!」
「サポートするよ!!」
空中を飛ぶアラモスに対して、美希が能力を使って撃ち落とし、跳躍で空中に行く焔。そして、
「紅咲流 槍術 天地陣 煉獄」
空中から槍を突き刺し、円を描くように周囲から炎が舞い上がる。
「黒崎流 剣術 日暮星 月虹」
動けていないアラモスに横から流れるように舞夜が切り裂く。しかし、
見えない覇気が、傷を直し、美希の能力を打ち消した。
「やっぱそう簡単に行かないか、」
「簡単に行く方がおかしいと思うのだけれど?」
「今話し合うことですか!?」
「···全くだ、この神相手にそんな小細工は通用せんぞ」
「鼻から承知済みだっつの」
距離を詰めて槍を振りかざすが、アラモスは指で剣先を止めた。
「ちっ、」
「吹き飛べ...」
片腕で、払っただけで焔が後方に吹っ飛ばされた。
「そろそろか...」
何事も無かったのごとく、体制を立て直す。焔はソディアスの方を向くと
「今のチサを助けられる方法はこれしかない。けど、正直掛けだよ?」
「ちさが助けられるなら、やるしかない」
「フランの言う通りだ、恐怖を持っては行けない、勇気を持って行動で示す。」
「それが、人間って奴だよ」
「!じゃ、あとはみんな次第。チサを助けてあげて...」
ソディアスが念を念じると半円形に光がその場を包み込んだ。そして、ここは、千聖の精神世界。何も無く、足が地に着いているのかさえ定かじゃない空間。
そこにオッドアイ能力だけが、招かれた。
「ここは?」
「チサの精神世界、私はここでチサを見守ってた。」
「こんな何も無いところで?」
「景色が変わる時はあったよ、ただ今は乗っ取られているから、恐らくここも直ぐに侵食されるよ。それよりみんなあれを見て...」
ソディアスの指さした方向に全員が向くと、そこには...
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