第12話
夜
「カズ、大丈夫??」
「大丈夫だよ。お母さん」
お母さんは俺を凄く心配してくれている。
でも、慣れて来たのか、少し落ち着いた。
最初の頃は吐いたり体調崩したり、視界が歪んだりと精神だけじゃなくて体にも大きく問題が出て居たけど、今はだいぶ慣れて来た。
でも、それは家にいる時だけ、元カノを見ると俺は一気に体調が悪くなる。
「カズ、明日の学校なんだけど」
「うん?」
「明日はお休みにするわね」
「何で!! お母さんが心配してくれているのは分かるけど、今は一度でも休んだら学校にはもう行けなくなる。」
「実はね、あなたに会いたい人が居るらしいの」
「だれ、それ」
嫌だ、もう今は会いたくないほっといてほしい
「・・・これは本人から会うまでの秘密と言われているわ」
「えぇ」
何それ、怖すぎるんだけど
「とりあえずね、明日はお休みね。学校に行かない約束ね」
まさか、母から休みを言い渡さられる日が来るとは思わなかった。
「あと、カズ」
「何?」
「最悪、学校はもう辞めても良いと思う」
「えっ、」
また、急に
「明日の会う人とそこはよく決めて欲しいの」
「ど、どいうこと!!お母さん!!」
「いいから約束ね!!」
そして、お母さんは部屋に入って居た。
お母さんは普段から優しい。俺のことを本当に大切に思ってくれている。だから、今の話も俺を思ってなんだろうけど、正直話が見えてこない。
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