第4話
ヤミナ視点
沢山いつも、届いてる手紙の中で、一つの手紙を探す。これがヤミナの恒例行事だった。
あった!!
「本当に毎日ありがとうね、ファン1号ちゃん」
そして
「嘘でしょーーーーーーーーーー!!!」
ヤミナは叫んだ。過去最高に
「どうしたの!!」
同じ部署のアイドル、サンカリがやって来る。
「これ、みて」
「これって確か、ヤミナが大好きな、大好きな子の手紙」
「・・・」
「見たでしょ。」
「でも、これ最後まで見たの??」
「見てないよ」
「読んでみなよ」
「うん」
恒例の長々とした、私への励ましと、褒め言葉達のあとに、自分について話す行の最初に「幼馴染の子と付き合うことになりました」と書いてあったが、最後までよく見ると私の方が一番で、彼女もそれを了承してくれると書いてあった。
「よくないよ!!全然!!」
「えぇ??でも一番って書いてあるし」
「付き合うってことは、手を繋いだり、抱きしめたり、ファーストキスもとられるかも、それ以外も」
「確かに、それは悲しいけど、でも私達アイドルだし」
「と言っても、私そろそろ引退しようかなと思ってんたんだよ!」
「そうだね、時期がギリ遅かったね」
「しかも、相手が幼馴染とか」
「幼馴染強いね」
「しかもだよ!!毎回送ってくる手紙に幼馴染のHちゃんは!!一番話題に出てくるし、カズくんは気付いてなかったかもだけど、絶対ずっと中学のあの時から狙ってたよ!」
「よく知ってるね?」
「そりゃそうだよ!!毎回手紙読んでるし、あの時はカズくんかっこいいなと思って私も手紙一番取りやすい所に置いてるから」
「ヤミナちゃんの家の中、手紙すごいもんね。デビューからずっとあるから」
サンカリはそれ以上に毎回手紙を送る方がやばいと思っているが
「あー、もう病みそう」
「ヤミナだけに」
「そう、病んじゃうよ!!」
そして、実際病み始めるのだった。
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