第3話
放課後
「私、カズが好きです」
予想通り告白して貰った。
「春、嬉しいよ」
「カズ」
「けど、俺知ってるの通り、ヤミナちゃんのことが好きなんだ」
「知ってる。カズが私よりヤミナちゃんを愛してること」
「うん」
「だから、今まで通りヤミナちゃんのこと好きで、活動もしていいよ」
「春」
「ヤミナちゃんの方が好きでいいから、いつか、私が、カズの一番になって見せるから」
春は、真剣な顔で覚悟を決めたよう目を俺を見る。
「でも、そうなれないかもよ」
「それは仕方ないよ、カズにとってヤミナちゃんは人生だったから」
そうだね。本当にその通りだった。
そして春の覚悟が伝わった。
「わかった。いいよ。春」
「カズ!!」
こうして俺達は付き合った。
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そのまま俺達は初めてのデートをした。最初はよく二人で行った、ゲーセンだった。そこにもヤミナちゃんグッズがあった。
当然回収した。
家に帰っても、俺は春と電話で色んなことを話した。これからしたいこと、行きたい所等そして
「私、中学からずっと好きだったんだ」
「そうなの?」
「だから、高校も追いかけて一緒の所選んだし」
「・・・春」
「私、初恋だからカズが」
「・・・」
俺の初恋は
「いいの、知ってるカズの初恋がヤミナちゃんのこと」
「春」
「でも、私負けないからね。ずっとずっとあの日からカズのこと好きで何日も頑張って来たから」
「俺も付き合ったんだか、もっと春のこと好きになるように」
「うん、私のこともっと好きになってね」
ーーーー
「それでね、ヤミナのね」
「うん、」
そして、その後は俺がヤミナちゃんについて何時間も語った。
ーーーー
次の日
俺はヤミナちゃんに付き合ったことを手紙に書いた。
ヤミナちゃん、読んでくれているだろうか。
でもヤミナちゃんへの気持ちは変わらないから、
春には悪いけど、多分ヤミナちゃんへの気持ちは変わらないよ。
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