第5話

そして、あれからほぼ1年


 俺は春に好きになろうと思ったけど、やっぱりヤミナちゃんには買ってない。

 けど俺も春への愛は以前よりあって、ヤミナちゃんと春は本当に大切な人だ。


 「カズ」


「どうしたの?春」


「そろそろ、ヤミナちゃん活動やめて欲しい」


「えっ、どうして??」


「・・・それはだって、私のことだけ見て欲しいし」


「春」


「私は、もっとカズのこと私を好きになって欲しい、カズはもっと私を見てほしい」


ごめん、春。


 俺は毎日、ほぼの時、あの時の感動と、あの時の記憶が頭に埋め尽くされている。


 「ごめん、春。それは出来ない」


「・・・なんでよ」


「それは・・・俺は今はもう春のこと好きだよ!凄く好き。」


「カズなら」


「でも、ヤミナちゃんはそれ以上なんだ」


「・・・」


「俺はヤミナちゃんと春以外の女の子には一切興味がないし、友達より上に思うことはない。俺に取っての春ももう一年前とは全然気持ちも違う」


「カズが私のことを愛してくれるの知っている。もう愛そうとしてるんじゃなくて、愛してくれていることも」


「春」


「でも、だからそれを感じたから私は愛されたいのもっと、ヤミナちゃんへの想いを私に欲しいの」


「・・・春」


  春の気持ちは凄く分かるし、それは嬉しいけど、それでも俺は


 「ごめん・・・春」


「・・・」




 

 そして、そのあと少し無言が続き、俺はヤミナちゃんについて語った。


 「ヤミナちゃんの新しい衣装がね」


「カズ、」

 その時、急に「うん、」じゃなくて呼ばれた。


「何??」


「もう、ヤミナちゃんの話は私にしないで」


「えっ」

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