普通の私と居候の王子様

@mobuodayo

プロローグA 私の名は……

私の名はイヴァン·ニクス·マイアード

 この大国、マイアード王国の第四王子である

マイアード王国は昔から「王は民と共にあり」を体現した、民を優先している政治をとっている……


しかし……まさかあの日にこうなるとはな……



セロ「これより、我らオルニステム商業連合は、マイアード王国との友好関係を結ぼう」


オルニステム商業連合の代表である老人、「セロ」が会議の場でそう言った


イヴァン「分かりました、第四王子イヴァン、怠けることなく貴公の援助を致しましょう」


 私はそう言うと、老人セロと手を繋いだ

オルニステム商業連合は、小さな国が集まってできた連合国だ。

 物資が足りないらしく、労働力を条件に友好関係を結ぼう……と老人セロは言ったが、私にとっては労働力は重要ではない。

 困っている人がいるならば手を差しのべる……それがマイアード家の教訓、そして私の座右の銘だからだ。


イヴァン「ははっ、セロ様……私にとっては条件は需要でありません……ただ、困っている人が居るならば手を差しのべる……ただそれだけです」

私がそう言うと、セロは

セロ「おお………なんと慈悲深きお言葉……わしの目に狂いはありませんでした……」


そう言うと、セロは深々と頭を下げた

イヴァン「セロ殿、お顔を上げてください……私は民に支えられている王子……そんなに立派な男ではありません」

セロ「そして謙虚さもある……王子として相応しいお方ですな……」

イヴァン「ははっ、私はまだまだですよ」


そう言うと私達は、互いに笑いあった


そして、その日の夜……事件は起こった


セロ「イヴァン様、あれは……」

イヴァン「む?光……?」

セロ「あの光は知っておられるのでしょうか?」

イヴァン「いや、初めて見た……衛兵!」

衛兵「はっ!」

イヴァン「セロご老人を守っていろ、私はあの光を見てくる」

衛兵「ですが、王子様だけでは……危険です」

イヴァン「安心しろ、ならず者や獣ならば素手で倒せる」

衛兵「分かりました……ですが、剣はお持ちください」

イヴァン「あぁ、そうする……!



森の中の池


イヴァン「光の源はここか……しかし、綺麗だな」

池は、白く光っていた……とても幻想的な光り方だ

イヴァン「……ふむ、どうして光っているのか……確かめてみるか」

私は池に触れてみた……すると…池からまばゆい光が出てきた!

イヴァン「何……ッ!?」




東京 公園


イヴァン「っ……ここは……」

私は知らない場所にいた……

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