4、紅葉と二人の性格
「はっぱが赤くなったよ‼️」
そう言ってザフィーアは私に「行こう?」と手を差しのべた。
「うん‼️」
私はザフィーアの手を取って部屋を出て、階段を下り、玄関から外へと飛び出す。
私とザフィーアのお付きは「待ってください‼️」と慌てて追ってくる。
奇遇なことに私たちのお付きは私たちのように双子で、声もピッタし合っている。
『わぁ‼️』
私たちは声を揃えて声をあげた。
毎年この時期になるとはっぱが赤くなったり、黄色くなったりする。
いつもはわさわさと緑の葉が生い茂っているが今は赤や黄色と様々な色合いを見せている。
(青空に映えるなぁ)
と思っているとザフィーアが
「お空に映えるね‼️」
と言って無邪気そうに瞳をきらりと輝かせる。
考えていることやはり同じなんだなぁと思い、笑いが込み上げてくる。
私は、このように葉が赤や黄色になることは不思議に思うし、素敵だなとも思うのだがこの景色を見るとやっぱり
(もうすぐ葉が散ってしまうのかぁ)
と思う。だって葉がない木は
そこが私たちの違いだろう。
ザフィーアは無邪気で
いつも感情をよく映す目はきらりと輝いている。
なんというか、雰囲気を和らげたりできる包容力がある。
一方の私・ヴァイスはよく知的で物を見る目があると言われる。
そして一見おっとりとしているが、腹黒くて切れ味が鋭い。
でも、そんな双子は常に1セットでお互いに大好きだ。
1つが欠けたら大変なことになる。それは2人が一番知っているし、お互いを欠けさせてなるものかと思っている。
私は誰よりもザフィーアを優先するし、多分ザフィーアも私を優先するはすだ。
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