　バンパー部分が出っ張るようにオプションパーツを取り付けられたプロフィアは、野菜を満載して首都高を疾走し東北道へ入った。

　車が東北道へ入ったあたりで、僕は父に尋ねた。

「今回はどこまでいくの？」

「ああ、札幌だ」

「札幌？」

　僕は素っ頓狂な声を上げてしまった。

「なに、変な声を出しているんだ。札幌は去年も行っただろう」

「まあ、そうだけど。久しぶりの長距離ドライブだなって思って」

　最近仕事で回っていたのは主に関東圏ばかりであった。足を伸ばしても静岡名古屋までだった。

　それなので、久しぶりに行く長距離ドライブに驚いてしまったのだ。

（続く）

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