孤独

桜が散りかけて、蝉の声が聞こえる頃になった夏。


僕は最愛の人を亡くした。結婚も考えていた大切な人だった。

死因は通り魔による殺害。一瞬にして命が奪われた夜であった。


初めは呆然として実感が無かった。無論メールを送っても既読にもならない。だが、いつも隣にいた彼女が消えたことに僕はまだ自覚してなかったんだ。



ようやく自覚したのは1ヶ月後のとき。彼女の誕生日であった。もう祝う人はいないと分かったとき、そ心がズシンと重くなった。

途端に吐き気も襲いかかってしまって、僕はその場で吐いてしまった。


「ゲホッゴホッ」

泣きながら胃の中にあるものを吐き出す。

心が痛い。色々な感情が心の中に溢れ出して、処理が追いつかない。



結局この日はずっとトイレに閉じこもっていた。



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だから僕は君の想いを綴る @hisui724

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