Paper Toon, Pale Moon ~⅙の不自由~
@D-S-L
喘塞
錯恕
じゆうなんて だいっきらいだ
ゆめみたいに ふわふわしてて いきたここちが しないもの
どれだけ しばられて いたいのか
それをえらべるのも じゆうってことなんだよ
ヘル・パ=ヘレド作・絵『つきのおともだち』
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「何もかも、誰も彼も、 この固く猛る岩盤の下から
これでおしまい」 祈りが貴女に届きますように
くだらない。
しょうもない。
謎めいているようで、取るに足らない。
分かったところで、何も変わらない。
そんなものだ。
高望みはすればしただけ、墜ちる勢いが余るもの。
頭から末尾まで、徹底している。
「つまらない」、その現実だけには勝てなかった。勝てないかてないかてない
違う。変わった。
ぼくは変えました。
景色を変えました。
散らばった断片、燃え滓に星屑。
それらが彼女を青く染める。
浸食していた甘美も、もう伝わるものがない。
空の上の眺望のようだが、単に地面を無くしただけだ。
じゃあぼくは変えませんでした。
変わったように変えませんでした。
僕達の足場なんて無きに等しかったのだから、
大差ないと言う他ない。
為せた事は、本当に少ない。
何も動かず一つも変えず、
地球は廻り、太陽は燃える。
そしてやがて尽きて、止まる。
それを知らない事物などない。
知性が無くとも感じているのに、
知らぬは人間ばかりなり。
特に僕達はそうだろう。
将来も展望も立場も価値も、
全部忘れて振舞っている。 ばかども。
囲いの中で放流されて、
一丁前に自立を気取る。
無責任な引き延ばし期間。 死んじゃえばいいんだ
ぼくは違う
ちがう人たちだ。
ひとはちがう、ちがうひと、ひととちがう、ひとちがう
見えていないということは、
自由なのか、不自由なのか。
ぼくは、ちがう。
人並外れて、
こんなことをしてみても、
ある一つの星の寿命が、
多少なりとも早まっただけ。
胸を張れる成果ではない。
僕達のなんと、無謀であったことか。
無恥の無知であったことか。
僕はまだ、果たせていない。
ぼくは出来ない。
できていない
できないんだ。できるように
できないよ。
じゃあぼくはどうやって
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