첫사랑 チョサラン

第1話

初恋は実らない。かわいい制服を着た女子高生達楽しそうに喋っている。

今時の高校生はませているなと感じながらも、羨ましくも感じる。

だって、私には誰もそんなこと教えてくれなかったから。

　　　　１

キーンコーン

授業の終わりを告げる鐘がなった

「来週テストあるから、宿題忘れずに。予習もしっかりね」

ざわざわする教室。中には文句をいう者も。つくづく子供嫌いの私がなぜ教師になったのか理解できない。騒がしい教室をそそくさに去り、いつもより早く学校を出る。なぜなら、今日は金曜日だから。

私立の国語教師というものは、簡単だ。受験を控える子供たちに、志望校に受からせるために授業する。教師にマニュアルなんてないものの、毎年同じことの繰り返し。義務教育を終えて、それに教養のある子供が通う学校だ。特にトラブルもない。

時間がないから、タクシーを拾う。

家に着いた瞬間に眼鏡を外し、あらかじめ用意してあった黒のドレスに身を包む。それに合わせるように学校用の薄メイクから、赤のリップが似合うメイクへと変身。

さあ、今週も出かけよう。建物明かりで眩しい六本木へ

よく知りもしない男に抱かれるために。