第19話 どうしてこうなったのかしら〜〜!?



 ご機嫌よう、皆様方〜〜!

 わたくし、天才VTuberプロデューサー、佐々木蒼ですわ〜〜!


 Twitter(現:X)のサービス名が変わってしまってガチ鬱な週末、皆様方どのようにお過ごしですの〜〜?


 わたくし?

 わたくしは今、都内のカフェテリアで優雅にランチをいただいてますわ〜〜!


 窓から差し込んで硝子ガラス細工ざいくのように店内を照らす陽光!

 あたたかな湯気をたてる卓上のダージリン・ティー!


 真紅のドレスに身を包んだ縦ロールヘアの満点系お嬢様VTuberコスのわたくしと、相性抜群な昼下がり!


 向かいの椅子に座っていらっしゃるお嬢様も、優雅すぎる午後に感涙を流していらっしゃるようですわ〜〜!


「……佐々木マネージャー。自分は……悔しいです……っ……」


 白いTシャツ。紺色のジーンズ。

 褐色の肌。清潔に結われたポニーテール。

 泣き腫れて潤む両目と、紅潮した頬。

 

「……後生です。どうか……どうか事務所にお戻りいただけないでしょうか……?」


 Vライバー・獅紀しきチサト。


 オーロラ・プロダクションの八期生。

 神域を守護する衛兵団の兵長である「獅子神獣マンティコア」。

 スポーティな女子大生が、ぽろぽろと泣いている。


 …………。


 ──違うからな?

 ──俺が泣かせたんじゃないからな?


 お、おほほほほ〜〜!

 どどど、どうしてこうなったのかしら〜〜!?


 ちょっと冷静に、順を追って、振り返らせていただきますわね。

 おほほほ……

 ほほ……


 はぁ……。




――――――――――――――――



 今回もお読みいただきありがとうございます。


 💯🦂!(謎の絵文字)


 ということで、ここからライバー達と佐々木Pの反撃が始まります。


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