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鈴鹿なし

番組説明

 私は座り込んでいた。

 涼風千春すずかぜ ちはる十六歳、高校二年生になる私は学校ではあまり目立たない。友達が多いわけでもなければ勉強がとてもできるわけではないどこにでもいる田舎の高校生。強いて自分が好きなものは何かと聞かれたら私は「ラジオ」と、答えるだろう。

 学校から帰って昨日の夜に放送されていたラジオを聴くのが日課だ。

 たまに公園なんかでも聞く。ブランコに揺られながらイヤホンをして若干自分によっている感じが私は好きだ。

 そんな私だが最近彼女ができた。

 宮瀬香奈恵みやせ かなえ十六歳。高校二年生、私と同じクラスの女子。どんなキャラクター化と言えば私とは真逆の存在。一生話すことはないと思っていたクラスメイト。友達は多く先生からも人気があり、成績も優秀。ほんとに真逆だ。 

 そんな私達の出会いは偶然だった。

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