無限転生 〜いつにもどこにも何にでも〜

チョカ

第1話 始まり

俺は充実した高校生活を送っていた。

高校に入ってからのこの3ヶ月で親友もそこそこ可愛い彼女もできた。

俺はヲタクだが顔はまあまあいいし頭もいいから結構充実してる。いやー基礎スペックが高いって素晴らしいね。うん。天は人の上に人をつくらずって言葉があるけどあれは間違ってるね。人は生まれた瞬間から優劣があると思うわ。

今、俺は親友のヲタクである大島とネットでゲームをしながら歩いている。ちなみにイヤホンまでしてそこそこ集中してる。え?危ないだろって?いや横断歩道渡るときはちゃんと信号確認してるよ。死にたくないしね。

ガキィン!!!

ふぁっ!?

すごい音がしたので右を見ると居眠り運転っぽいトラックを白装束を着た人が半透明のバリア?みたいなもので止めていた。

は?どうゆうことだってばよ?とりあえずあの人がトラック止めてくれなかったら俺死んでたっぽいな。じゃあ心優しい超能力者とかなのか?

「すまない」

後からした声に反応して振り向こうとした瞬間、俺の意識は途絶えた。


気がつくと白い部屋にいた。そして目の前にはあり得ない美しさの女性がいた。直感で分かる。女神だろう。

「あなたは死にました。そしてあなたにはこれから転生していただきます。」

よっしゃあぁぁぁぁ!

「転生特典でチートとかって貰えませんか?」

「安心してください。もとよりそのつもりです。」

「じゃあ転生チートをください」

「どのようなチートスキルなのか詳細を教えていただけますか?」

「いつの時代にもどんな場所にもどんな種族にも転生できて、前世までの能力は次の回の能力に加算される、って感じなんですけどできますかね?」

「分かりました。それではスキルレベルが10になったときにあなたが言った通りの能力になるようにしておきます。それではチートスキルについての説明をします。まずチートスキルは他のスキルと違って熟練度によってスキルレベルが上がることはありません。9つの条件があり、それを満たすたびスキルレベルが1上がります。それでは条件を述べていきます。

・魔王討伐

・勇者討伐

・エンシェントドラゴン討伐

・フレアスパイダー討伐

・レベル100到達

・全ステータス合計10万到達

・全ステータス合計100万到達

・一つのステータス100万到達

・古代遺跡踏破

といった感じです。それでは頑張ってくださいね。」

女神様が消えた。おっ?光のパネルが出た。転生メニューか。うーん今のところ時代も場所も選べないのかぁ。まあ最初だしな。選べる種族は人族とゴブリンとスライムかぁ。最初だし人族かな。情報も集めたいしね。ほいじゃポチッとな。


「✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱!」

「✱✱✱✱✱✱✱!」

親がなんか言ってる。

え?マジ?自動翻訳とかってないん?言語は自力で覚えなならんのか…

「✱✱✱✱✱✱✱✱!」

「✱✱✱✱!」

うん。すごい喜んでる。

母親は結構可愛くて父親も結構かっこいい。多分二人とも20歳くらい。ということは20歳くらいの可愛い母親から母乳を吸わせてもらえるということだ。やったぜ。


ん…いつの間にか寝てたみたい。部屋は暗くて俺一人だ。ん…トイレいきたい。いや、トイレとか行けないけどね。生まれたばっかだし。ここでしちゃっていいのかな?多分してから泣いて親を呼べばいいよな?って、ん?

うわぁぁぁぁぁぁ!?

俺、女やないかぁぁぁぁい!?

と、まぁ驚いてはみせたものの男か女かなんて二分の一だし初回で女引いても何も不思議なことはない。ってかこのこと考えてなかったな。どうすんの?俺、男とエロいことすんの?嫌だよ?いやーでもこれから転生繰り返すってなると二分の一で女になるしなぁ…男ともエロいことできるようになっといた方がいいのかなぁ?いや、でも嫌だわ。まぁ、女だからって男とエロいことしなくてもいいやろ。今の時代、同性愛も認められてきてるしね。まぁ、ここ異世界だから今の時代とかないんですけどね!

言葉遣いとかってどうしよっかなー?一人称私?んー変えるのめんどいし僕とか俺のままでいいか。普通に言葉遣い男のままでいいや。でも小さい内は小さい子らしく喋っとくか。

さてさて異世界といえばステータスだ。早速やろうじゃないか。

ステータスオープン!

あれ?

ステータスウィンドウ!

オープンステータス!

んー駄目みたいですね?

いやでも女神様がチートスキルとか他のスキルとかステータスとかいってたからステータス自体は存在してるはずなんだよなぁ。ってことはステータスを確認するためにスキルやアイテムが必要なパターンかな。じゃあ今は無理だな。

あ、女だった衝撃で忘れてたけど急に尿意が!んー我慢できませんねぇ。

……………

ほいじゃ泣いて親呼びましょか。

「おんぎゃぁ!おんぎゃぁ!」

前世の赤ちゃんと同じ泣き方したけどこの世界の泣き方と違ったりするかな?

あ、母親来た。母親は俺のパンツを見ると…

「✱✱」

魔法できれいにした。おー便利やねー。なんか一瞬不思議な感じがしたな。魔力が関係してるからか?これから何度もこの魔法を使ってもらうことになるだろうからここから魔力を感知できるようになっていきたい。魔力を感知できるようになったら操作の練習だな。赤ちゃんのうちは物理系の能力は上げられないけど魔法系の能力は上げられるからね。時間はたくさんあるんだ。ゆっくりいこう。

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