寄生事変
モブキャラです
イントロダクション
バケモノたちの
どこか遠くへ娘を逃がす、そのことだけを考え、私は人間が放った生物兵器と戦った。
人間が生物兵器と呼ぶ、それは八本の足を持つ蜘蛛みたいな魔物だ。人間の顔と同じ程度の小さい魔物に我々は負けた。反乱軍の仲間は敵になって、宇宙船を彷徨っている。私も時期にバケモノの仲間になる。私の体から黒い液体が溢れてきた。もうダメだ。意識が遠く、遠くに離れていく。
私の兄は言っていた、人間は二種類いるらしいと、かつて地球という惑星の支配者だったが地球を捨て、逃げた貴族と地球に取り残された平民。平民は死んだと思われていたそうだが、生きているらしい。貴族の身分を放り投げ反対を押し切って、地球に戻った一人の人間が「地球に文明がある」その言葉を送った。その人間の言葉を信じるのならば地球は再生し、貴族に変わって平民が支配している。ざまーみろ。貴族はなぜかその報告に歓喜して、調査団を送る手配をしている。攻撃ではなく調査だ。意味がわからない。
貴族にとって平民は奴隷同然ではないのか? もしや貴族と平民は生物兵器にとっては等しくご主人? 同じならば奴らは襲わない。だが違えば襲う。このままでは娘も私も意味なく死ぬ。娘だったそれ、黒い液体に包まれているそれが歩み寄ってきた。私はそれを抱き締めた。宇宙船が地球に向けて、ワープを開始する。我々の最後の抵抗だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます