四柱の守り人 新章
瑠璃川あおい
第1話 時使いリント
遥か昔に創られた広大な宇宙。そこには地球人が知らない真実が隠されている。その中の一つが四柱の守り人と呼ばれる彼らの存在である。精霊使いエデル、魔術使いファーマ、傀儡使いジャイル。そして新たに時使いとなったリント。四柱が集結した今、宇宙には平穏な時間が訪れる
はずだった。
この世界の真理に触れる事なくその生を終えるはずだったリント。しかし、リントは運命に導かれるように守り人としての使命を背負った。
リントが初めて地球以外の星に足を踏み入れた。そこは、パランディエス。地球に程近い場所に位置しているその星は、守り人としての使命を持つ者のみが立ち入る事が許されている。歴代の守り人はこの場所で鍛錬を行い、使命を全うするのに必要な体力、精神力、そして知識を身につけてきた。リントもこの場所でおよそ半年間、鍛錬を積み重ねてきた。
半年後、パランディエスを離れたリントは地球へと戻っていた。勿論、最初の任務を行う為である。
リントが守り人になる以前に地球に侵入している者らの捜索を行い、可能な限り故郷への帰還を促すのが今回の任務。地球では、彼らの起こす出来事は大きいもので「災害」として、小さいものは「怪奇現象」として扱われている。その為、災害になる前に全ての種族を見つけ出さなければならなかった。多くの地球人の運命を左右する任務。しかし、傀儡使いジャイルだけはその任務を放棄した。
リントが守り人になってからというもの、ジャイルは度々その使命を放棄する事が多くなっていた。
幸いな事に、大きな災害は起きる事なく任務を無事に終えた。そんなある日、リントは時使いとしての本領を発揮した。
時使いが未来を見通す事で、大規模な災害や戦争をいち早く察知し、未然に防ぐ事ができた。今回、リントが見た未来は、任務を終えたはずの地球での災害だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます