EGO Horror Show

TITONEHO

プロローグ

プロローグ1 sideメーセ

 己の自己評価をいうなら、有象無象である。

 よりわかりやすく言うなら凡夫だし、アイツの言葉を使うのであれば――外見は愛玩人形並みには整ってるらしい。とはいえ、俺は男だけど。

 そして、目の前の白衣を着てペンと書類を持っている人からすればだ。

 俺は今から、その危険存在としてインタビューなるものを受ける……らしい。

 

「それでは個体名メーセ。今から貴方にインタビューを行います。私はDr.セカンド。気軽にセカンド博士とお呼びください」

「……セカンド博士」

「はい。ちなみに兄の名前がファーストなんですよ、もっとマシな名前がなかったのか! ってね。さて、それはさておき」

 

 セカンド博士は自信を落ち着かせるように深呼吸をし、黒いフチの――確かメガネだったかな。アイツにそう教えてもらった。

 それ越しに俺をじっと見つめる。

 

「職員フェルキウスが君を回収するまでの一部始終、君が答えられる範囲でいい。それを教えてくれないか?」

 

 録音用のレコーダーの機械音と共に、俺は覚えてる限りの話を始めた。

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