30話綱引きとリレー

30話綱引きとリレー


〈五種目は各クラブ全選手対抗、綱引きです。

選手の皆さんは縄の前まで集合してください。〉


アリス「クラブ対抗綱引きか…….うちの倶楽部って全体的に力強いんですか?」


吟一「そうすっねぇドーラ君は誰よりも握力も強いですし。兎丸君はアンドロイドの中で一番力持ちっすからね!」


アリス「確かに,」


〈今回はトーナメント式です!

お互い先頭の足元にある線より内側に入ってしまうと負けになります!


        (♕)

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ど    絡    m ロ

ー    繰    e ボ

る    倶    t ッ

く    楽    a コ

ら    部    l ク

ぶ         c ラ

          l ブ

          u

          b

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4位


最初は!!

どーるくらぶvs絡繰倶楽部

metal Club vsロボッコクラブの綱引きです!!〉


兎丸「おーし!!勝つぞ!!」

意気込む兎丸


ドーラ「えぇ!私たちたら勝てるわ!」

それに同意するドーラ



二体以外のどーるくらぶ

アンドロイド「「「「「「「「(まぁ、この二人いれば単純な力比べは勝てるだろうな……相手が気の毒だ…)」」」」」」」」


〈位置について_______よい!!!どんっ!!〉


合図と同時に

切磋琢磨お互いに良い勝負の metal Clubとロボッコクラブと違い



兎丸/ドーラ「「うぉおらぁぁぁぁぁあ!!!」」

ニコニコしていたのに急に凶暴な掛け声を出して縄を引っ張るゴリラ二人の力により絡繰倶楽部は大根を抜かれるようにあっという間に負けてしまった。


ウィッチ「っ!馬鹿力かよ…!」


ロシー「いやぁ〜、びっくりしたなぁ!!」


泡沫「ちっ!」



〈おぉっと!!これはなんと言うことでしょう!どーるくらぶの圧勝だぁぁぁぁあ!〉


そしてロボッコクラブと metal Clubも勝負が決まったようだ


〈ここで metal Clubもロボッコクラブに勝った〜!いやーこちらはいい勝負でしたねぇ。

さてさて!次の勝負で順位が決まります!

      (♕)

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ど    絡    m ロ

ー    繰    e ボ

る    倶    t ッ

く    楽    a コ

ら    部    l ク

ぶ         c ラ

          l ブ

          u

          b

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4位〉


どーるくらぶ vs metal Club

絡繰倶楽部 vsロボッコクラブ

の勝負となりました!!皆さんはそれぞれの縄の位置に移動をお願いします!〉



〈それでは!!位置についてよーい!どんっ!!〉



兎丸「本日2度めの!!」


兎丸/ドーラ「「うぉおらぁぁぁぁぁあ!!!」」

デジャブである。


metal Clubはなすすべもなく引っこ抜かれた。



〈おっと〜!デジャブだ!デジャブを感じるぞ!!!強力などーるくらぶのゴリ……ごほんっ!アンドロイド二人になすすべなく metal Clubが引っこ抜かれてしまった〜!!!〉



兎丸「いぇい!!」

とピースする兎丸を見て


亀吉「………後で他の倶楽部に菓子折り持っていたほうがいいか?これ」


ヴェール「うーん、微妙なライン??」

二人はそんな会話をした


〈おっと!!こちらではなかなかお互い勝ちを譲らない!!

とてもいい勝負!!と言うよりもはや勝負がつくのだろうか!!〉



と実況は絡繰倶楽部とロボッコクラブの方に向いた


______________10分後


〈まだ勝負は付かない!お互い勝ち取りたいものがある!!〉


ナース「てめぇら!!そろそろ諦めどきだぜ??」


金「それはワシらのセリフだぁぁあ!!」


______________さらに10分後


〈まだまだお互い怯む様子はないようだ!!〉


______________さらにさらに10分後


〈ここでタイムアップ!!これ以上はのちの試合に影響を及ぼすので強制終了とさせていただきます!!〉


アリ「あらぁ?残念ねぇ…あと一時間くらいは張り合えたわよ??」



黒「(いやいやいやいや、俺割と限界だったんだけど!?)」


〈申し訳ございません!!勝敗はこう言う時のためのサイコロで!目の数が多いほうが勝ちとさせていただきます!

代表の機体は実行委員からサイコロを受け取り転がしてください!〉


ロボッコクラブの代表

武蔵


絡繰倶楽部の代表

ウィッチ


が大きいサイコロを受け取り転がした


〈運命のサイコロ

ロボッコクラブは6!!

絡繰倶楽部は5!!

一点差でロボッコクラブの勝利です!!


それでは順位と点数を発表します!!


一位どーるくらぶ10点

二位metal Club7点

三位ロボッコクラブ4点

四位絡繰倶楽部1点

と言う結果になりました!!〉



____________________________





〈さぁ!さぁ!対宇宙怪人用アンドロイド運動武道大会、前半の部最後の種目はリレーです!

各クラブ5機体、参加してくださいね!!〉


兎丸「???」

アナウンスを聞きつつ兎丸は自身の足を不思議そうに見た。


コウ「…兎丸?どうかしたか?」


イナズマ「なんかあった??」


兎丸「ううん!多分気のせい!」


コウ「そうか?」


イナズマ「ならいいけど…」


兎丸の様子にいち早く気づいたコウとイナズマの言葉に兎丸は飄々と返した。


亀吉「で?リレーの組み合わせどうする?」

亀吉が話を切り出した



ドーラ「そうねぇワタシはアンドロイドの中だと鈍足だし。」


イナズマ「うちの倶楽部で足速い順に5人って言ったらうさちゃん、コウ、7、林檎、メイコちゃんでしょ?」


ロバートゥーさん 「(゚ω゚)」


兎丸「じゃあそれで行こうー!」


コウ「君の誘いであれば喜んで。

ドーラ。兎丸の愛らしい姿をビデオにとらえるの任せたぞ」


ドーラ「はいはい、」

コウからビデオを受け取ったドーラは仕方ないと言わんばかりの顔をした


兎丸「よっしぁぁぁぁぁあ!!行くぞぉ!!」


〈バトンパスの順を決めて各クラブ位置についてください。〉



アリス「……兎丸も前半の部ほとんど出てるなあいつ出るのか。

さっき綱引きの時に変な踏ん張り方してたから心配したけど出てるってことは大丈夫なのか?」


吟一「そうみたいっすね!」


二人はどーるくらぶアンドロイドの待機所から出てきた5人を見て会話をする。




他の倶楽部のアンドロイド達も走者が決まったようでそれぞれ位置についた



どーるくらぶ(白バトン)

第一走者 コウ

コウ「一番初めは俺が行こう。できる限り他から距離を取る。」

第二走者 林檎

林檎「わーが2番めだぎぃ!ぜってぇ他をぬかさねぇ!」

第三走者 兎丸

兎丸「私真ん中!!なんで??」

第四走者 メイコ

メイコ「こういのは一番早い人が真ん中の方が先に距離を取られることも後から追い付かれることもないからよ。

同時に一番最後と最初は2番めが3番めに早い人が行くと距離を詰められる可能性も少なくなる」

第五走者 7

7「なるほどな!!だから俺が最後なのか!!がんばるぞ!!」



絡繰倶楽部(赤バトン)

第一走者 ウィッチ

第二走者 黒

第三走者 ロシー

第四走者 ハミ

第五走者 泡沫


ロボッコクラブ(青バトン)

第一走者 空

第二走者 チヨ

第三走者 ナース

第四走者 武蔵

第五走者 お嬢


metal Club(黄色バトン)

第一走者ボマー

第二走者忍者

第三走者ゼルテル

第四走者はり

第五走者いち


それぞれの第一走者がバトンを持ちスタートラインに立った



〈位置について!!よーーーい!!ドンッ!!〉


それを合図に一気に走り出した各倶楽部のアンドロイド


〈さぁ!始まりました!前半の部最後の競技リレーです!!

まず第一走者で一番早いのはどーるくらぶコウ選手!!

続く二位は metal Clubボマー選手です!!


さぁ!ここで第二走者にバトンが渡った!〉


コウ「林檎、頼んだぞ」


林檎「わーとるっ!!」

コウからバトンを受け取った林檎は失速せずに走る

〈どーるくらぶ速い!!他の倶楽部と格差が開く!

metal Clubはバトンを渡す時に失速してしまい第二走者が三位に!

代わりに二位に躍り出たのはロボッコクラブだ!

さらにその二人を追い抜く勢いで絡繰倶楽部の黒選手が走っている!!〉


林檎「兎公!!」


兎丸「おう!」

ここでもバトンをうまくパスできたどーるくらぶ

兎丸はそのまま走り出した。

〈ここでどーるくらぶ第三走者にバトンが渡った!

そして絡繰倶楽部が追い上げてきて現在二位です!〉


ロシー「(まずいなぁあの子めっちゃ足速いタイプやろうし…一位は無理かいな?せめて二位に)」


黒「ごめぇえええええん!!頼んだロシー!」


ロシー「まかしとき!」


黒からバトンを受け取ったロシーは頭も回転させながら走る。



兎丸「(よしっ!頑張るぞ…)うぇおぁ!?!?」


兎丸が意気込んだ瞬間だった

片足が痙攣したと思えばそのまま勢い任せで転がる。


〈おっと!兎丸選手!!なんと転んでしまった!!その横をロシー選手が追い抜いた!!〉



兎丸「(なんか足が変!!)」


アリス「やっぱり足に不備があったんだ!あのアホ!!(こっからどうする…兎丸…)」


吟一「兎丸君気づいてなかったんすかね?」


アリス「多分」

その様子を見ていたアリスと吟一は冷や汗をかいた



林檎「なんやっとんじゃ!ボケェ!!しゃんとせい!!」

罵声を浴びせる林檎


コウ「兎丸…!(君ならまだ打開できるはずだ)」

イナズマ「うさちゃん……!!(頑張って!)」

心配だが今手を貸せば兎丸が失格になってしまうと堪える二人


兎丸「(どうする…どうすればっ……)はっ!」

あたりも心配の声がする。


メイコ「……兎丸…(大丈夫…あんたはここで諦めるような子じゃない…みんな知ってる)」


その声を聞きながら兎丸は何か思いついたようにハッとした


その横をアンドロイド達が通り過ぎていきいつのまにか四位だが


そんなことにも目もくれず手のひらを地面につけて動く足で下半身を蹴り上げた。



「「「「「「!?!?!?!?!?」」」」」」



〈おおっと!!兎丸選手!まだ諦めない!!なんと逆立ちでリレー続行です!!〉


兎丸んがぁぁあぁぁぁぁぁぁあ!!!」

バトンを口に咥えて逆立ちのまま走るのを続行した兎丸に皆は唖然とする。


イナズマ「うさちゃん……最高!!もうほんと大好き!!」


コウ「流石だな…」


林檎「よっしゃぁぁあ!!その勢いだ!!」



アリス「……ははっ無茶苦茶だな……後で直さないといけないし」


吟一「でも、それが兎丸君のいいところっすよね?」


アリス「…….確かに」



兎丸「メイコちゃん!!ごめん!」

メイコが口からバントを取り上げてると兎丸はそう言った


メイコ「諦めなかっただけ上出来よ!!」

メイコもそのバントを強く握り締め走り出した。



〈どーるくらぶ!なんと言う踏ん張り!周りも拍手喝采です!!

果たして先に進む他の倶楽部に追いつけるのかーー!!!!〉




______________________結果発表



〈それでは結果を発表します!

一位絡繰倶楽部10点

二位metal Club7点

三位ロボッコクラブ4点

四位どーるくらぶ1点

と言う結果になりました!〉


兎丸「ごめ"ん"」

あれだけ盛り上がって逆転劇かと思いきや

普通に追いつけなくて負けてしまいコウに運ばれて待機所に戻ってきた兎丸はしわくちゃな顔で誤った


林檎「ほんとだギィ。」

林檎はそう言って兎丸の頭をこづく


ドーラ「まぁまぁ、兎丸ちゃんも足が変なの気づかなかったわけだし?」


イナズマ「そうだよ!まだ後半の部もあるし!」


林檎「自分の機体の管理できてねぇのを甘やかすな!!」 


と林檎はつっこんだ。


〈これで前半の部終了とします。

前半の部全ての種目の合計点数を発表します。

どーるくらぶ40点

metal Club37点

ロボッコクラブ37点

絡繰倶楽部40点

とても接戦となってますね!

後半の部も楽しみです!


ここで休憩とします。一時間半後に後半の部を開始しますのでそれまでに各倶楽部のアンドロイドは待機所に戻ってきてください〉

と言うアナウンスとともに観客も一度、席を立ち休憩する。



アリス「とりあえず兎丸の足みてやらないと」


吟一「そうっスね!みんな頑張ってましたから激励にも行きましょう!!」

アリスと吟一も席をたった。





      

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