23話 対怪人用アンドロイド半年に一回の機能力テスト



宇宙歴4993年6月30日  

惑星:地球 トーキョー 

渋Y区 譜破アリス自宅


休日だったアリスと兎丸の二人は家でゲームをしていた。



兎丸「うりゃぁぁぁぁあ!!そこだぁぁぁぁあ!!」

体を全力で動かしながらコントロールを操作する兎丸と


アリス「………」

座って無言で操作するアリス




兎丸の画面には13位と言うランキング

アリスの画面には1位のというランキングが掲載された


兎丸「まけたぁぁぁぁぁ!!」

とその場にコントロールをほっぽり出して寝転ぶ


アリス「俺たち戦闘系対戦ゲームやってたんだっけ?」


兎丸「?違うとメリオカートだよ?なんだっけ?かーれーす?だよ?」


アリス「そうだったら…いや、お前のコントロール持ってる時の動きが明らかにカーレースのゲームと違って見えたから」


兎丸「だって!ずーっと逆走のマーク出てるんだもん!」



アリス「いや、逆走してるからね。」


兎丸「気づいてたらなってるんだよなぁ…なんでだろ?」


アリス「(俺が聞きたいよ…なんで素知らぬところで逆走してんだよ…)」

とアリスは半ば呆れていると


兎丸の電話が鳴った。


兎丸「?電話だ。」

その場で電話をとる。


兎丸【もしもしもしもしもし?】


??【もしが多い。】


兎丸【??その声は先生?】


アリス「(?先生??)」


兎丸【どうしたの?先生が私に電話してくるなんて珍しいね】


??【どうしたもこうしたもあるか。

お前また、機能力テスト毎回忘れてるな。】


兎丸【あ…。】


??【はぁ〜〜。今期1回目は6月以内、つまり今日までだ。今すぐに来い】


兎丸【え〜、私今アリス君とメリオカートやってるんだけどなぁ。】

と行くのを渋る兎丸。


??【駄々を捏ねるな面倒くさい。さっさとしろ】


兎丸【はぁい。今から行きまーす。】


兎丸の返事を聞いてすぐに先生と呼ばれる人物はブチっと電話を切った。


アリス「どっか出かけるのか?」


兎丸「うにゅ、半年に一回の機能力テスト、忘れてて先生が今すぐ来いって」


そう言いながらうさぎのリュックと釘バットを渋々背負う兎丸


アリス「あー、そういや半年に一回そんなのるって聞いたことあるな。

対宇宙怪人用アンドロイド学校の担当してるやつだよな?

見たことはないけど……

それ、俺もついてっていい?気になる」


兎丸「いいよ〜。」


こうして兎丸とアリスは急遽出かけることになったのだった。


____________________________


宇宙歴4993年6月30日  

惑星:技術ノ星



アリス「機能力テストって具体的には何するんだ?」


兎丸「人間の学校とかでも運動能力テストってあるでしょ?あれみたいなもん

反復横跳びとか握力測定とか

人間と違ってデータが前受けた時と変わってたら不備ありでVADに行って修理部の人たちが機体のメンテしてくれる!


そういやアリス君ってどの部門の人だったの?」


アリス「俺はVADでオールラウンダーだったから。

何度か修理部で不備のあるアンドロイドのメンテはしたよ。」


兎丸「へー!すごいね!確かそれってめちゃめちゃいろんな資格いるでしょ?」


話しながら歩く二人は

先生と呼ばれる人物が待つ対宇宙怪人用アンドロイド学校を目指す



対宇宙怪人用アンドロイド学校に到着した。


学校の門の前には



??「遅い、早くしろ」

そう言ってタバコを吸いながら赤い瞳で兎丸を睨む青年が


兎丸「先生!お久しぶり!!アリスくん!この人はね!赤人・シキ君だよ!私の先生」


アリス「(兎丸のいう先生ってやっぱり対宇宙怪人用アンドロイド学校の教員か。)」

赤人のネームプレートを見てアリスは納得がいった


赤人「…お前は確か…」



アリス「元兎丸のバディをやってます譜破アリスです。兎丸の機能力テストの見学をしたいのですが…」


赤人「好きにしろ、兎丸、さっさと済ませるぞ」

赤人はそう吐き捨てるとそのまま学校敷地内のへとのなかに入っていく。


兎丸「はいはい。」

兎丸も適当に返事すると


兎丸「行こ」


アリス「あぁ」

アリスにそう言って学校へと入って行った


____________________________

対宇宙怪人用アンドロイド学校

校舎の外


赤人についていく二人


兎丸「毎回思うけど、懐かしい〜って感じ!」


赤人「半年に一回はきてるだろ」


兎丸「そうだけど校舎のなかには入らないし

ここに通ってたのってもう7年も前だよ?

教育期間は一律して半年だったけど」


アリス「そうか人間と違ってアンドロイドは半年だけ学校に通ったらもうそのまま怪人退治するようになるから」


兎丸「うん!それでも結構思い出あるからね!


そういや、私のいた頃は私以外に新しいアンドロイドいなくてマンツーマンだったからスリープモードになったら即刻バレて先生達に怒られてたよね〜。」

そう言って校舎を眺める


赤人「大事な授業なのに居眠りみたいなことするからだ。」


兎丸「他にもアンドロイドの生徒いたらバレなかったかもしれないのに」


アリス「いや、いても二、三人だろ。

即刻バレるわ。


アンドロイドを開発できる人間が一人いたとしてそいつが一体アンドロイド作るのに7年はかかるし

いざ、起動しても何かしら欠損で機体丸ごとリサイクルになる確率が92%だし。」


兎丸「そういえばそうだった。」




そうこうしているうちに校舎よりも大きな体育館に着いた


赤人「オイ、くだらない話してないでさっさと入れ」

先に足を踏み入れた赤人は体育館の扉を開いてそこから顔だけを出す赤人はそう言う。


相変わらずタバコを吸いながら。




二人もそれに続いて体育館に足を踏み入れた。




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