19話トランスフォーム"ゴールド"

______________林檎絶対絶命のその時だった。


シスターラビリンスが祈り

合笑が笑い

林檎が瞳を閉じかけているその場所に



大きな振動が鳴り響いた。


それも何度も何度も



シスターラビリンス「!?」


合笑「ん?ん?」


林檎「……」


そして5度目の振動とともにシスターラビリンスの足元に数穴があいた。




兎丸「ふっかーーーつ!!!」


そこからは金色の瞳と金色の瞳になった兎丸と


それに抱えられていたアリスが出てきた




シスターラビリンス「…!?先ほどの…?一体どうやって…!」

シスターラビリンスは疑問に思い首を傾げる


兎丸「どうやっても何も普通にぶっ壊してきたよ?」


林檎「(あれが兎丸だぎぃか!?)」

林檎は閉じかけていた瞳を開いて


音が聞こえるほどの稲光を体に惑わせた兎丸を凝視した。


アリス「(ほんとゴリ押しだった…兎丸が跳躍の馬力と腕力で突っ切った壁は その衝撃波で再生すらしてなかったし)」

アリスは自分を抱えて思いっきり飛び跳ねていくつもの頑丈な壁を突きやっぶた兎丸と可哀想な壁を思い出して



改造したのは自分とはいえとんでもないものをつけてしまったと思うのだった


合笑「君たちほんと面白いね!それって言わば変身でしょ!?こっち(林檎)のおもちゃはもう壊れちゃったし僕もそっちに混ぜて!」

合笑はそんな状況にも関わらず笑い兎丸に近づく


兎丸「いいよ。ボコボコにしたげる。」

兎丸がそう言い終えると


兎丸vs合笑&シスターラビリンスの戦闘が始まった


シスターラビリンスはあたりの椅子やガラスを混ぜて狂気を作り兎丸めがけて放つが兎丸はそれを釘バット一振りで払いのける


続いてゴーレムが襲ってきたがそれすらも払いのける。


しかし速さはシスターラビリンスに劣り人間の部位が入った攻撃は避けるか受けるかしかできないため


何度かは攻撃に苛まれるがそれでも立ち上がり


釘バットを振い続ける


そんな中


アリス「!林檎!!」

アリスはすぐ近くにいて壁にもたれてる林檎に気づいて駆け寄った


アリス「大丈夫か??」


林檎「….るせぇ…だぎぃ…」

覇気のない返事で返す林檎


アリス「とにかく此処じゃ兎丸の攻撃の被害を受けるどっかに移動を」

アリスはそう言ってリンゴを抱えようと



林檎「…よけぇな世話だぎぃ……それよりおみゃー毒物持ってねぇだぎぃ?」


林檎はそう言ってアリスに問いかけた


アリス「え…毒…あー。エネルギーか…………改造器具の中の電池の水酸化カリウムとか?」


林檎「それでいい…よこすだぎぃ。」



アリス「はいはい」

アリスはそう言ってテキパキと電池を取り出して林檎の口に突っ込んだ。


シスターラビリンス「ダメですぅ。

あなた達も殺しておかないとぉ。」

シスターラビリンスはそちらにも攻撃をしようとした時だった



兎丸「っ!!!」

兎丸はそれに気づき一気に馬力を使い


兎丸「させるかっ!!!!




青天の霹靂!!!!」

というと名いっぱいの力で


シスターラビリンス「!!!ごほっ!!!!」


シスターラビリンスを釘バットで殴り飛ばした。


シスターラビリンスは血を吐きながらそのまま思いっきり壁に叩きつけられた。


その腹には風穴が開いていた。



アリス達への攻撃は途中で止まり


そして兎丸もその勢いでその場に倒れてしまった




兎丸「(大体十分…

ダメだ。もうエネルギー2%しかない。)」

もう一度トランスフォームしようとするどころかおそらく立ちあがろうとしたら完全にエネルギー切れを起こす状態の兎丸



合笑「おやおや…ラビちゃん負けちゃったの??


じゃあ僕は面白かったしそろそろ退散しよう!」

とその光景を^_^ていた合笑は笑いながらそう言った時だった



合笑「ごほっ……おや?おやおや?」


林檎が毒を滴らせた手を合笑の腹めがけて当てないそのままぶち抜いた。


林檎「おみゃーだけ命を賭けねぇ気楽なスリル味わって快感に満足したらとんずらとは行かせねぇだぎぃ」


合笑「僕の性格まで把握して隙をついてきたの??


ほんと君は僕の天敵だ…ね?」

合笑はそう言って膝から崩れ落ちた。



それは林檎もだったが……


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