19話 敗北という名の(どーるくらぶ)

再び、


合笑andイナズマとドーラが囚われたゴーレムvs兎丸and林檎andアリス…のばすだったが……



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兎丸「……………」


林檎「………….」


アリス「…………」


兎丸達三人は地面に叩きのめされて倒れていたた



どうやら意識すらないようだ


合笑「なーんだ…もう終わり?つまんないの……中級と戦った後のこのアンドロイド達の方が粘ったよ?…それとも僕が強すぎちゃった?」

そう言って首を傾げるが

その時かけに答えられる者はその空間にいない


合笑の言葉のみが響き静まり返る




合笑「….………まぁ、いっか… この人間は下級怪人達の餌にするとして…アンドロイド二体はまたおもちゃにしていいかあの子に聞こう。」

合笑はそう言って指をパチンと鳴らすと


イナズマとドーラを巻き込んだゴーレムが意識のない兎丸達三人を担ぎ上げた、




すると再び空間が歪んで別のルートへの道が出てきた。



合笑は鼻歌を歌いながらそこを通っていく。


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しばらく歩くと…そこは今まで通ってきた通路やはたまた先ほどまでいた開けた場所のような空間でもない。


歪に巻き込まれた看板も人間もいない。


煌びやかなステンドグラスと大量の会衆席が整然としている


まるで協会だ。


その中心で祈るように跪いていたシスターラビリンスは合笑が現れると立ち上がり


合笑の前まで来て


シスターラビリンス「今回も大豊作ですねぇ。ありがとうございますぅ。」

そう言ってゴーレムに担がれている兎丸達を見上げた


合笑「今回はちょっとつまらなかったよ。シスターラビリンス。

ところで他のルートのアンドロイドは?」


シスターラビリンス

「T型83番『翼』

H M型2番『ハミ』及び

NH型13番『ウィッチ』

R型8番『はり』

は地下で飼っていた下級怪人4000体と格闘中ですぅ…


BM型1番『ボマー』

Haa型18番『ハル』

はトイが相手してくれていますっ


MID型3番『メイド』

N型3番『ナース』は私が丹精込めて作ったトラップルートに入ってますぅ」


合笑「へぇ…他の中級とかは?」


シスターラビリンス「やられちゃいましたぁ…」


合笑「そう?僕、どれか加勢に行こうか?」


シスターラビリンス「今の所不要ですので待機を……ところでそのアンドロイド達はまたおもちゃに?」


合笑「もちろん。いいよね?」


シスターラビリンス「はぁい。でもでも人間は下級怪人の餌にするので地下の食糧庫に入らておきますね?」


合笑「言われなくても人間はいらないよ。有機物は合体も分解もしにくいからね!」



シスターラビリンス「そうですかぁ?…でわ。人間はこちら……っ!!!!」


シスターラビリンスがアリスを受け取ろうと手を伸ばした瞬間だった。


その手は乱雑にぶった斬られる。


兎丸「やっと見つけた!!何と無く分かる!!お前が親玉だなぁ!!」



ぶった斬ったのは兎丸だった

釘バットにはベッタリと血がついている。


シスターラビリンス「!!!!!!」



合笑「!おぉ腕が取れた。釘バットでの切断面とかどうなってるの??見せて〜」

と合笑はシスターラビリンスに近づこうとしたが



そんな合笑に林檎は毒の唾を向かって吐いた。



合笑「あはっ!なーぁんだピンピンしてんじゃん!!」

それを楽しそうに笑いながら避ける合笑


毒は地面にを溶かし煙をあげる。


アリス「こら!あと三十秒は待ちなさいって言ったのに!!」


アリスも特に致命傷はないようでそう言いながらゴーレムから飛び降りて銃を構えた。


兎丸「そんなに待ってたらアリスくんが連れ去られてたかもじゃん!!」


アリス「あのなぁ…まぁいいか…」

アリスは頭を抱えたが

兎丸の性格を考慮してなかったので仕方がないとでもいうように頭をかいた



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遡ること二十分前



アリス「(いま…視線は感じないか?)いいか二人とも…俺の作戦に協力してくれ。」

アリスはそう言って


手が合体して喧嘩している二人に聞こえるギリギリの声でそう言った。


林檎「んあ?なんだぎぃ?」


兎丸「なになに?」


二人はアリスに注目する


アリス「おそらく、主犯の怪人は霧の中の空間を自由に操れるが、視野自体は限られてる。


何分かに一度視線を感じるから間違いない…


怪人は俺たちが弱るのを待ってるんだ。」


林檎「弱らねぇ限り姿を見せねぇってことだぎぃな?」


兎丸「じゃあどうしよっか?」


アリス「今から俺たちは今から合笑に負けたふりをする」

アリスはそう言ってニヤリと笑った


林檎「チッ!嫌なやり方だが仕方ねぇだぎぃ、」


兎丸「やられればいいんだね?」


アリス「うん、できるだけエネルギーを無駄にしないように。

そうすれば合笑が主犯の元に連れていってくれるか手段自ら現れるか二つに一つだ。


怪人達の目論見も知りたいし主犯が出てきて八分以上経過したら動いてよしとする」


林檎「分かったぎぃ」


兎丸「うん!」

____________________________


と、言うわけで三人はやられたふりをしていたのだった。



林檎「はっ!そっちのデカ乳怪人はオミャーがやれ!


こいつ(合笑)はオレがもらう

演技とはいえこいつ(合笑)には勝って仮を返したいだぎぃなぁ!!」

そう言って林檎は合笑の真正面に待ち構えた



兎丸「イナズマちゃんとドーラちゃん助けてよ!」


林檎「それはめんどくせぇだぎぃ」


兎丸「絶対!!」


林檎「わーっただぎゃ!うるせぇ!!」

林檎はそう言って合笑の元へと向かう


兎丸「ってことでお前の相手は私達だ!」


アリス「…!」


兎丸はそういうとアリスと共にシスターラビリンスと対峙する。


シスターラビリンス「うぅ…騙すなんてひどいですぅ…….」

シスターラビリンスはそう言ってぶった斬られた腕をもう片方の手で包んだ


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しばらく微動しなかった五人だが



シスターラビリンスの腕から血が一滴落ちたのを火蓋に先頭の膜を開けた。




兎丸はシスターラビリンスめがけて釘バットを振り下ろすが


シスターラビリンスは空間を歪ませて壁を作り攻撃を防ぎさらに床を鋭い棒に変えて兎丸めがけて攻撃するがそれをアリスが銃で壊す。


兎丸の猪突猛進な戦闘をそのままにアリスが援護する形で対峙した。


アリス「……っ!」


兎丸「!!」


シスターラビリンスの能力は制限なくどこからともなく現れる


兎丸もアリスも防ぎきれずに攻撃を何度も喰らうが


それでも立ち上がり戦いを続けた


シスターラビリンス「しつこいですぅ」


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一方、林檎と合笑


合笑は愛も変わらずイナズマとドーラが組み込まれたゴーレムを林檎と戦わせて自分はそれを見て面白おかしく笑う。



林檎「ちっ!おみゃーは高みの見物だぎぃか!?あ"??」


合笑「だって面白いだもん」


林檎「しってっか?バカは火と高けぇ所が好きなんだぜ?」


合笑「君こそ頭悪そうなのに

随分な煽りをしてくれるじゃないか」


____________________________


視点は戻り兎丸達



しばらく小競り合いが続いていたがシスターラビリンスはふと攻撃をやめた


兎丸「…….どうしたの?降参する?」


シスターラビリンス「いいえ?私はこう見えて多忙なので

あまりあなた達だけに時間を避けないのですぅ

なのであなた達を能力の持ち主である私すら融通の聞かない迷宮の迷宮に閉じ込めることにきめましたぁ。」

シスターラビリンスはそういうとピアノを弾くかのように指を動かした。




兎丸「っ…!!!」


その瞬間、兎丸の背後からいろんなものが混ざり合ってできた液体が現れ兎丸を包む

その中には人のようなものも混じっていた。


アリス「兎丸!!!!」


アリスは急いで兎丸と液体を引き裂こうと兎丸を掴むが


結局アリスも一緒に巻き込まれていく。



身動きの取れない状態になった二人


そうな兎丸の顔を優しく両手で包み込んだシスターラビリンスは笑いながら


シスターラビリンス「うふふふ…私はずーっと宇宙中のアンドロイドの情報を集めているんです。


だから

あなたがこんな簡単な罠に引っ掛かるくらいには頭が良くないことも。

貴女のそのお得意の速さや力では

私に攻撃が届く前に私に防御されてしまうことも


人間が好きで好きでたとえそれが死体であっても危害を加えれないことも。知っています。」



シスターラビリンスのその言葉を最後に二人は

液体にのまれてしまった。



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林檎「ちっ!」

林檎は兎丸とアリスがシスターラビリンスに嵌められたのを見て舌打ちをするが


合笑「よそ見してる暇ある??」


ゴーレム達の立て続けに来る連撃により以上の余裕はない。


合笑「にしても迷宮のさらに迷宮に送り込むなんて面白みのないことするなぁ」

合笑はそう言ってシスターラビリンスを見た


シスターラビリンス「私は他のルートのアンドロイドも監視しているので

あなたみたいに一人に固執して正面衝突できるほど暇じゃないのですぅ。」

そういう時シスターラビリンスは

また二人に部屋の中心に行き二人に背中を向けて跪き祈るようにポーズと撮った


合笑「あっそ!」

興味なさそうに合笑は林檎の方へと視線を戻した






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