本編-探索日記総集01:竜の世界-

世界探索00日目 突然の発表

私達の住む惑星、マウキ星にはいろんな仲間がいる。

その人たちは、みんなteamとしての友達だ。

そんなわたしたちの世界に、こんな悲劇が訪れるなんて...


189日前...。


空は青く、風も気持ちいい。

そんな事を考えていた私だが、テレビを見た瞬間、衝撃を受けた。

『速報です。メディコン・パーサー・マギーはたった今の会見で、エネルギーがあと3年で尽きてしまうと発表しました。』

「え!?」

私は、思わず声をあげてしまった。

みんながびっくりしたように、一斉に私の方に顔を向けてきた。

「も〜ぅ、びっくりさせないでよ〜姉さ〜ん」

良神広が言った。

「ごめんごめん。それよりもこれ見てよ。」

「ん?」

『繰り返してお伝えします。 メディコン・パーサー・マギーはたった今の会見で、この世界のエネルギーがあと3年で尽きてしまうことを発表しました。』

「what?」

「???」

「ほんとに何?」

「これって冗談だよね...?」

良神広はほぼ疑っている。

「ホントだよ。マジだよ。」

「ええええええええ!?」

「さっきから何騒いでるの〜?」

良神夢が飛び込んできた。

「ああ、これね。前に良神岡が言ってたよ〜。」

「「ええ?」」

いきなりの発言に2人は驚いてしまった。

「あ、あと私達が探索することになったから。」

「「えええっ!?」」

「ちょちょまてまてまて!!」

ああ、良神八が来てしまった。ちょっとうるさくなるな。いや、ちょっとどころじゃない。

「それって私達帰れなくなるやつじゃん!!怖いよぅ〜〜〜〜行きたくないよ〜〜〜〜うわァァァァァァァ!」

「いや、帰れるから。」

「あのさ、そこ直して。」

「ああ、ごめん。」

「一応、電話する?」

「いやしてして。」

そう聞くと、私は良神岡に電話をかけた。

『pllll…pllll…pllll…』

『pllll…pllll…pllシーーーー』

『もしもし?』

「もしもし、こちら良神実。」

「探索派遣ってまじの話?」

『そうよ。』

「あ、オケ。」

「みんな驚くから一応聞いただけ。」

『まあいきなり言われるとね。やっぱ驚いちゃったか。一応良神夢に今日教えたからな。』

「いや、今日じゃ遅くね?」

『しょうがないもん。だって昨日の夜中に頼まれちゃったから。』

「あーね。わかった。じゃね。」

『また〜』

『ツー。』

やっぱり、本当のようだ。

「マジだよ。」

「「OMG!!」」

「今のうちに準備しておいたほうが良さそう...かな?」

『♫♪♫♪』

電話だ。

『020-◯△☓%-%△□※◎』

一応出てみよう。

「もしもし?こちら三合一家の良神実ですけど...。」

『ねえ、今準備しとこうって言ったよね?』

「は、はい...。」

『その必要はない!』

「え?」

「「え???」」

準備が必要ない?どういうことなのか?

それよりも、なんでこういうことを知ってたのか?

良神岡が全く同じことを言ったのか?

電話が切れていなかったのか?いや、ちゃんと切ったはずだが...。

それよりもまずは話を聞こう...。

『私達が用意したロケットの中に物資が積まれてある。』

『その中にある宇宙服とかは席に座る前に着ていって頂戴。』

「「「は、はえええ。」」」

『じゃ、頼んだわよ!』

『ツー』

何がなんだかわからなくなってきた。

その日の夜、11時頃にMRSC(マウキロケットスペースセンター)集合という通知が良神岡のメールボックスに届いた。

良神実たちは食事と仮眠を済ませ、出発の時間を待っていた。

そしてとうとう来た11時。

「やあ!待たせてごめんね。」

「「「「「あなたは?」」」」」

良神実、良神広、良神傘、良神夢、良神八は、息を揃えて言った。

「おっと、紹介が遅れたねぇ。私はメディコン・パーサー・マギー。科学者だ。」

(なんか複雑な名前。)

(ちょっと、科学者の前でこんな事言わないの。)

(おっとそうだね。)

「ああ、マギーさんって呼んでくれればいいさ。あ、あとタメ口でいいから。」

「「「「「「よろしくお願いします、マギーさん。」」」」」」

「さあ、いよいよ出発の時間だ。ほらっ、ロケットの荷物を取ってきな!」

「「「「「「はーい。」」」」」」

私たちは急いでその服に着替えてきた。

着てみた感じ、普通に来ているおしゃれ着と変わらないが、とても暑い。

まさか?良神岡が頼んだのか?

一応聞いてみる...。

「これって、普段着?」

「これはただの普段着じゃない。とても暖かいやつさ。まあ、宇宙できればの話なんだが。」

「確かにあっつ!!」

「良神岡がこの柄にしてほしいって頼んできたから発注してきたよ。」

「やっぱりか。」

こんな事も言ってられない。もう時間だ。

「よし、そろそろ時間だ。ロケットに乗って!」

出発時刻が迫ってきた。 全員が乗った瞬間、カウントダウンが始まる。

『10,9,8,7,6………。』

「来たね。このときが。」

「必ず生きて帰って星を救うぞ!」

「「「「「「オーッ!!!!!!!!」」」」」」

『3,2,1,0』

ゴゴゴゴォォォォォォォォォ....。

ついに、この時が来た。

果たして、私達三合一家は生きて帰れることができるのか...。

私達の冒険が、今、始まる――――!

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