その錬金術師は人外 ~醜い姿で生まれ家族から見捨てられた少女が、錬金術によって美しい容姿と最強の力を手に入れ、自分を見捨てた家族に復讐する~
星野海豚
一話 神の力
錬金術の名家『レヴァーナンド家』
レヴァーナンド家の特徴として挙げられるのは、並の錬金術師とは頭ひとつ抜けた実力と、その美しい外見だ。
しかしレヴァーナンド家にとって、禁忌とも言える存在がいた。
レヴァーナンド家の八女、名はない。
紫色の珍しい髪色を持つ少女だった。
しかし彼女のことについて、知る人に聞くと皆『化け物』と答えるだろう。
顔が醜い、それだけでレヴァーナンド家及び周辺の住民からは腫れ物扱いされていた。
何も与えられず、日々泥水や道端の草を食ってなんとか凌いでいる中、子供達には魔法を問答無用で放たれ、家族からは日々暴力などを受け続けていた。
そんな彼女に対し、もう見切りを付けた家族は彼女を魔物が良く出没する森の中に捨てることにした。
捨てられた彼女は三日生き延びた、魔物には一度も襲われていないのが奇跡だった。
そんな中、彼女はとある人物と出会った。
だがその人物がどんな人物なのかは分からなかった、一つ言えるのはその人物が特別だと言う事。
「家族が憎いかい?」
その人物はそう問いかけていた。
彼女はその言葉の意味も分からず頷いた。
そして彼女には錬金術と言う神の所業を真似た技が与えられた。
まず最初に行った事は外見を変えた事だ。
外見を変え鏡を見せられた彼女は驚愕した。
鏡に映っていたのは自分ではない何か、しかしその姿は彼女が夢見ていた姿だった。
そして彼女はその夢見ていた姿になれたのだ。
更に彼女には社会を生きるために必要な知恵が与えられた。
言葉を読む力や考える力など、当たり前かの様に感じるが彼女はその教養を受けていなかった。
最後に与えられたのは、錬金術だ。
その錬金術にはとある秘密があった、しかし彼女はそれを知る事はまだ出来なかった。
そしてこの日、最強の錬金術師が誕生した。
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