現代にダンジョンが出現したので、頂点目指して頑張りたいと思います

死生有命

第1話 プロローグ

”ニュース速報です。東京都に新たなダンジョンが出現しました。軍人が調査したところAランクダンジョンと認定しました”


「あら、最近はなんか物騒ねー。またダンジョンが現れるなんて。葵も気を付けるのよ」

「はいはい」


俺は乙坂葵。高校二年生の男だ。一年前くらいにダンジョンが出現してから人類はステータスっていうものに目覚め始めた。力に目覚めた者は一般人の十倍の力を持ち、レベルを上げていけば一国に匹敵する力を持つ者もいた。その者たちをZランク冒険者と呼ぶらしい。


「あ~あ、俺も力に目覚めないかな。”ステータス”。なんちゃ...って。えー--------。母さー--ん」

「朝からうるさいわね。どうしたの?」

「お、俺、力に目覚めたよ。どうしよう」

「そういう妄想するのはいいけどね。早く学校に行きなさいっ!遅刻するわよ」


母さんの怒声を聞いてビビった俺はさっさと学校へと向かう。


「はぁ~本当に母さんって怖いよな。それにしても、まさか俺が力に目覚めるなんて」


さっきはゆっくり見れなかったステータスを確認してみる。


━━━━━━━━━━━━

名前:乙坂 葵 性別:男

称号:無限の可能性

レベル:1/∞

HP:DD

MP:D

攻撃:D

防御:D

敏捷:DD

運:SSS

ユニークスキル:早熟 限界突破 剣召喚

鑑定 弱点看破

スキル:アイテムボックスI 身体能力上昇I

空間魔法I 火魔法I 光魔法I 闇魔法I 剣術I  

━━━━━━━━━━━━


(少し異常じゃないか?レベルの上限は普通100なのに。俺は∞だし)


最初は喜んでいたが、このステータスを見た俺は何としてでも隠さないといけないな心に誓った。


「よっ、葵。こんなところに止まっていると危ないぞ。早く行こうぜ」

「咲夜か。そうだな、ありがとう」

「そんなことより聞いてくれよ。遂に俺も力に目覚めたんだ」

「おめでとう。調子に乗ってダンジョンに潜って死ぬなよ」

「当たり前だろ。それじゃまた昼休みにな」


いつの間にか学校に到着していた。一度ステータスのことを忘れることにし、今日の授業について考えることにした。


★★★★★

”キーンコーンカーンコーン。四限目が終わりました。学生たちはご飯を食べ次の授業に備えてください”


(よしっ、決めた。今日で学校をやめて冒険者になろう)


そうと決まれば学園長に退学の旨を伝えに行くことにした。


~~~学園長室~~~

「どうしたのかね、葵君」

「学園長、退学届けをください」

「理由を聞いても」

「このまま学校に通っていても僕がしたいことはできないので」

「・・・うーん、君ほどの学力、身体能力を持っていれば就職先には困らないだろう。それなのに学園をやめ、何をするというのだ」

「冒険者です」


言うか迷ったが、学園長は昔冒険者をしていたらしく冒険者協会にも顔が利くと聞いたことがある。


「そうか・・・。君も力に目覚めたか。君の素質を考えれば当たり前の結果か。わかった、退学を認めよう。書類は私が書いておこう」

「ありがとうございます。それで一つお願いしたいんですが」

「何かね」

「ステータスを見せてくれませんか?」


人にステータスを見せることは自分の手の内をすべて相手にバレることになる。大抵の人は頼んでも見せてくれない。


「・・・いいだろう。ステータスは個人情報と同義だ。内密で頼むよ」

「わかりました」

「これが私のステータスだ」


見せてもらったステータスはまさに驚きの連続だった。


━━━━━━━━━━━━

名前:九頭竜くずりゅう 右京うきょう 性別:男

二つ名:戦神の化身

加護:戦神の加護

称号:元Zランク冒険者 英雄

レベル:100/100

HP:ZZZ

MP:ZZZ

攻撃:ZZZ

防御:ZZZ

敏捷:ZZZ

運:SSS

ユニークスキル:一撃必殺 神降ろし

スキル:身体能力上昇X 二刀流剣術X

海流魔法X 轟雷魔法X 浮遊X

━━━━━━━━━━━━


これがZランク冒険者のの強さなのか。見たことのないスキルばっかりだった。


「満足かい?私はこう見えてもZランク冒険者だったんだよ。驚いただろ?敬ってくれてもいいんだよ?」

「ステータスを見せてくれてありがとうございます。それでは失礼します」


そう言って学園長室から出た。

もう授業に出る必要がなくなったので、一度家に帰る。



~~~自宅~~~

「あら、なんでこんな時間に家に帰ってきているのかしら?納得する内容じゃなかったらわかっているわよね?」

「母さん、実は退学してきたんだ。今朝、力に目覚めたって言ったじゃん?だから、冒険者になろうかなって思って」

「・・・そんな理由で学園をやめてきたのね。とりあえずそこに座りなさい」


やばいと思った俺はすぐに荷物を置き外に逃げた。


「やっぱ、母さん怖すぎだろ。しばらく帰らないでダンジョンにでも潜ろう」


一番近いダンジョンである新宿へと向かう。


━━━━━━━━━━━━

読んでいただきありがとうございます

長くなると思いますが最後までお付き合いお願いします

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