第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部

りるか

傘越しに 透けるワイシャツ 君の声 雨音響く 遠い夏の日

雨が降ると、髪の毛はクルクルになるし、

濡れて肌にまとわりつく服が嫌いだった。

だけど、傘もささずにそんな雨すらも楽しんでいる君を見て、

ちょっとだけ雨の日が好きになれた。

そんな声と思い出だけを残した、君はもういないのだけど。

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