ほしむかへ/WAKA
WAKA
ほしむかへ
薄暑めきパフィーの歌うイイ感じ
夏燕暗渠にマルシェ立ちにけり
マンホールに水声響くほしむかへ
病葉や
エスカレーター片側に夏木立
アロハシャツ纏ひて結婚報告す
夏灯しレモンケーキに刃を立てぬ
マティス見し稚児の湿り気半夏生
夏の蝶いま崖縁を渡りけり
日傘開くまではあなたの陰にをり
グッドバイといへぬ別れよ桜桃忌
炎天に旅立つ人を見送りぬ
黒南風や欲望溢すサイネージ
夏の月バターを溶かす味噌ラーメン
落雷やラジオから人生相談
野菜スムージーずりと吸ふ土用入
白パンの腹ぷつくりと朝曇
熱帯夜サンチュに包まれし小指
水無月や蒼きピアスは五千ウォン
スパイスも嘘も溶かしてゐるサイダー
ほしむかへ/WAKA WAKA @W_A_K_A_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます