第2話◆女子会

 ある日、高校の時の同級生の瑞穂、紗江から女子会しようとLINEがあった。代り映えのない寂しい日々を過ごしているだけなので、2人に話すこともないし、断ろうかと思ったけど、休日は暇で断るのも悪いので参加することにした。それに、2人に会って、誰か紹介してもらうように頼んでみようかとも考えていた。

 2人と都内のカフェでランチすることにした。話題はお互いの近況のこと。瑞穂は付き合って2年になる彼ともうすぐ結婚するらしく、紗江は最近彼氏ができたらしい。紗江はずっと彼氏いなかったので仲間だと思っていたら…。私だけ、いつも通りの日々を過ごしていることを伝えた。2人とも順調に自分の人生を進めているんだなと思った。瑞穂と紗江の、のろけ話を最大限の笑顔で聞いていたら、誰か紹介してとも言えなくなってしまった。瑞穂が、気候もいいし、来月バーベキューをしようと提案してきた。「奈津子と紗江に婚約者を紹介したな!紗江も彼を連れてきてよ!」紗江も「嬉しい!私も2人に彼とあってほしい」と言った。私は内心、私だけ1人でみじめすぎない!?瑞穂と紗江が私と同じ立場だったらどう思うんだろう。行きたくないわー...。と思ってしまった。どんどん話は進んでしまい開催される日まで決まってしまった。

 ずっと行きたくないと思いながら自宅に帰ってきた。なんだか疲れた…。私だけ取り残された気分だ。

 せめてバーベキューが開催される日までに、彼氏もしくは連れていけるような人がいたらみじめな思いをしなくていいかもしれない。必死に出会いを探そう。

 出会いのアプリを開いてよさそうな人を探したり、婚活パーティーの直近のイベントを探した。

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